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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 家にある「のほほん雑記帳」(大槻ケンヂ・角川)を見ると、私の持っている版は平成10年発行のものでした。

 10年前というと、私は高校2年生。青春まっしぐら、普通の人なら勉強スポーツ恋愛と、ただいま青春どまんなか、ってそりゃ「海老名みどりが本出した」。まあいいや。とにかくそんな多感な時期に、私はこの本を読みまくりました。そして「まあダメでもいいじゃん、平和ならさ」と悟り、現在にいたるまで社会の底辺を這いずり回りながら生きている次第です。

 ただ、まあ変な本とか変なCDとか、そういうものに積極的に関心をもつようになったのはこの本のおかげ。もちろん変じゃない、すごい本もたくさん読みましたし、新しい音楽もたくさん知りました。だから、そこそこ現状には満足しています。


 氏が「とらばーゆ」で連載していた本のレビューの中で、「付き合ってる彼女が、自分の想像しているのと違った作家の本を読んでいるというのは、びっくりする反面、結構うれしいものだ」といった意味合いのことを書いていました。

 犬神はいまだにそういったお付き合いをしたことのある人がいないのですが、一度だけ「澁澤龍彦が好き」と公言する人がいて、腰を抜かしてしまったことがありました。ついでに言うと音楽的には椎名林檎が好きだそうで、当時かなり傾倒していた2大ネームをこころから愛好しているということで、ひどく驚いてしまいました。

 その人はサークルの先輩で、長い黒髪と細い眼が大変に素敵でありまして。……何せ文化系でもソッチ方面へは血気盛んな時期でしたので、一気に好きになってしまったのですが……ただ、好きになったのはいいけれど、緊張してその人の前では何も話せなかったのですね。


 久々に、恥ずかしい話をしてしまいました。しかしながら今でも椎名林檎を聴くたびに(どちらも当時のお気に入りは「闇に降る雨」)、あるいは澁澤龍彦の本を読むたびに、思い出しては切ない気持ちになるので、以来できるだけそれらを避けるようにして生きているところです。

 恥ずかしいついでに、当時の気持ちを当時の言葉をつづったページへのリンクを貼ります。

 ときめき一人芝居――純恋滑稽話

 ……5年前、私は大学生でした。早い、とは言いませんが、懐かしいというほど時間を感じていない、というのが正直なところです。

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