秋保の杜佐々木美術館&人形館で開催中の企画展『辰展』を見てきました。
辰展|秋保の杜 佐々木美術館&人形館 公式ホームページ
今は車を持っていないので気軽に行くことができないんですが、先日胎に刺さったリボン展で好きになったトキワさんが出展していることを知ったので、ぜひとも行くしかない! と発起。加えて、私が初めて佐々木美術館に行った時からずっと好きな画家『川村千紘』さんをはじめ、結構好きな方がいたので、繁忙期が始まる前に行っておこうと思い地下鉄と在来線とバスを駆使して行ってきた次第です。オートバイは昨日の雪が溶け残っている恐れがあるのと、私の女性性を覚醒させてくれた人だから特別に可愛い格好で行きたいので、もう少し延期します。
企画展「辰展」は人形館の2階で開催されていたのですが、最初は美術館の常設展を見ました。館長の佐々木正芳さんと奥様のあゆみさん(故人)の作品が展示されています。
そういった絵のひとつひとつに私が解説を加えるのは余りにもおこがましいので書きませんが、「おや!」と思ったのがこのブースですね。これは別に体験コーナーというわけではなくて、館長が冬の間に手掛けた作品がいまだ完成しないためこの場所で制作しているのだそうです。そういうわけなので決して見せるためにこのような場所を作っているわけではないのでしょうが、このような場所で私が大好きなアート作品は製作されるのだなあと興味深く眺めさせてもらいました。
冒頭に掲げた四谷シモン氏の人形や、今にも動き出しそうなビスクドールたちとの再会を楽しみつつ、やがて2階にある「辰展」の会場に移動。何人かの知っている名前を見て作品を確認しつつ、お目当てのトキワさんの作品を見ました。
感想については自分のノートに書き、さらに会場にあるノートにも書いたので、改めてテキストに起こす気力がないのですが、簡単に書くと……やっぱり感情を揺さぶられるんですよね。可愛いとかきれいとかの内側にある激しい感情。それに加えて今回感じたのは「生々しさ」でした。ご覧の通り絵にある縫い目から、一度切り裂かれた傷口を縫合したあとの様子を想像して、そういう痛みを感じました。
とにかく今日はお昼ご飯も食べずにひたすら絵を眺め、感想をノートに書き、さらに先日買った門眞妙さんと滝沢市葉さんの画集を眺め、また感想をノートに書き……というのも、帰りのバスが来るまで3時間以上待たなければいけなかったので……そして帰ってきた次第です。だからブログの方であんまり詳しく書くことがないというか……すみません今、メチャクチャおなかがすいて気力が切れかけているんです(帰ってきた直後に書いています)。
でも、こういうのって、時間が経つと色々と気持ちが整理できて、書きたいことが湧き上がってくるものですからね。とりあえず今日は「こういうことがあった」という事実を書き連ねて締めくくりとしましょう。良い体験でした。
3/31 追記
2024年3月29日17時50分、秋保の杜佐々木美術館&人形館の創設者である画家・佐々木正芳氏が帰天されたと公式ホームページ等でお知らせがありました。ご冥福をお祈り申し上げます。
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