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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。


 一昨日お出かけした長町というのは、仙台市の南部にある「新しい街」です。歴史的には宿場町として云々……というのはあるのですが、そういうものを全部なくして綺麗で新しくて高級で清潔な都市計画に基づく理想的な街づくりをして出来上がった街です。マンションも商業施設も公共施設も病院も何もかも21世紀的な建物ばかりです。
 一方、私が住まう仙台市の北部というのは、どちらかというと昭和40年代辺りに開拓されて人が住み始めたエリアなので、一戸建ての家が多いです。住宅地があって、メインストリートがあって、商店があって……という具合です。地下鉄の駅の周辺とかは比較的新しくて綺麗な感じなんですが、一歩そのエリアを外れると薄汚れたコンクリートと塗装が剥げて錆びた橋が架かる「古い街」の本性が現れています。
 別に自分が住んでいるからってわけじゃないと思うんですが、どうも新しい街というのは……率直に言うと「いずい」感じがします。いずいというのは仙台弁で「何となく心地が良くない」といった意味合いで、長袖シャツの上にアウターを着た時に二の腕辺りで袖がくちゃくちゃになった時などに言います。
 小説『帝都物語』でいえば満州国の新京みたいなもので、新しくて綺麗な建物ばかりで見た目はいいんだけど人の「いとなみ」が感じられないというか。いや勿論そんなことはないと思うんですが、どうしても私は馴染めない……私自身が古い人間だからなのかもしれませんが、やっぱり雲を衝くような高層マンションが立ち並ぶ「新しい街」よりも、昭和感爆発の一軒家がそこかしこにひしめく「古い街」の方が私は好きかな、って思います。

 以上、今日はお仕事で特別なイベントもなかったので、日ごろ温めていた「仙南仙北論」をちょっとだけ書きました。そんな私がいま住まうアパートも築35年ですから、ギリギリ昭和か平成か……あ、昭和だ!(35年前=1988年=昭和63年)

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