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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
おはようございます。
 
 今日は前回の休日の話をします
 
 高杉です。
 
 
 仕事で大きな失敗をし、気持ちが危機的状況だった私は車で30分くらいのところにある松島に行ってきました。
 
 より正確に言えば、瑞巌寺という国宝がある松島町に行きました。
 
 初めて訪れたのは小学校の修学旅行。今から25年……いや、もはや「30年くらい」と言ってもいいくらい昔のことです(1993年のことでした)。そのあとは2013年、マリンピア松島水族館がクローズして仙台うみの杜水族館になる直前に行った記憶があります。
 
 いずれにしても、『観光』100%の思い出です。楽しい思い出しかありません。だから、こういう時は思い切り楽しい気持ちになって心を慰めよう……そう思って行ったのですが。
 
 
 想像をはるかに超える観光地っぷりでした。所狭しと土産物屋に宿泊施設が立ち並び、往来を行きかうのは観光客と修学旅行生の若人諸君。こりゃあたまらんと思って退散しようにも、駐車場という駐車場は軒並み有料だし……ということで、わずかなスペースを借用して方向転換、ついに一度も松島の地を踏むことなく退散したのでした。
 
 ま、このあと中心街? から少し離れた場所にある「西行戻しの松」から絶景を眺めることができたので、とりあえず目的を果たしたといえば果たしたのですが。むしろこの後訪れた七ヶ浜町の方が、素敵な景色とか何とかをながめることができて楽しかったのですが。でも今回はこれで、ある程度の長さになったので、それはまたの機会にしましょう。
 
 最後に「西行戻しの松」についての感想を少し。……これは西行法師が、この松のあるあたりで句を読んでいい気になっていたところに謎の童子が現れて、禅問答を仕掛けられるも惨敗。「才人が多い霊場松島を訪れると恥をさらすとさとしたので、西行は恐れてこの地を去った」(カギカッコ内は、西行戻りの松付近にある碑文より)との伝説を語る場所であります。
 
 今回この記事を書くにあたり、「西行といえば法師だよね、でも詳しく知らないな」と思って調べてみたのですが……あれ、この「西行戻しの〇〇」って、あちこちにあるんですね。確かに碑文にも書いていましたが、これだけ見ると、
 
 「各地でいい気になっていたところを、現地の人にやり込められてスゴスゴ退散してばかり」
 
 って感じがしてしまいますね。もちろん『新古今和歌集』に94首も採用され、後鳥羽院もその作風を大絶賛していたわけですからね。想像するに、学のない庶民が文化人気取りの西行法師を茶化してやろうと思って……と、特定の誰が始めたわけではなく自然発生的にそんな話が生まれたのかな……なんて思います。

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