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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
こんにちは

 昨日の続きを書きます

 高杉です。


 さて、ちょっと仕切り直して、ちゃんと最後まで読みました『みぶなつき画集 鉄道むすめ 鉄道制服読本』。その感想を書きます。



 昨日も書きましたが、この本に収録されているのは1期から9期までのイラスト。最初に載っていたのが国鉄時代の食堂車でウエイトレスをやっていた「白河ひばり」で、この時点でそもそも『鉄道むすめ』というのは時間も空間も自由な世界で生きる子たちをひとつひとつピックアップした企画なのだと理解しました。

 運転士だけでなくウエイトレス、アテンダント、整備士、さらに警視庁鉄道警察隊のひとまで。思っていたよりもずっと広い範囲で「鉄道にかかわる」ひとたちの姿を眺め、時々プロファイル(本人たちが語る『自己紹介』的なもの)を読み、存分に楽しみました。

 おお、函館市電の『柏木ゆの』もいるじゃないですか。函館は私の弟者が一時期住んでいたので、十和田市とかと同じくらい好きな土地です。湯の川から谷地頭まで、要するに始点から終点まで全部乗りました。『松風かれん』は、この本には出てきませんでしたが、柏木ゆの仕様の一日乗車券は私の大切な記念品です。


 それとともに、一部のキャラクタについての関係性みたいなものも知ることができました。すなわち三陸鉄道の運転士『久慈ありす』と、盛駅の職員『釜石まな』です。

 この頃『久慈ありす』は、自分がプロデュースした企画『スイーツ列車』などで名声を轟かせていたようです。そんな彼女に憧れて、Uターン就職で地元に戻り三陸鉄道に入社した新人『釜石まな』――そのあたりのストーリィは、本を読むまで詳しく知りませんでした。そして、読んだ後はいっそう二人のことが好きになりました。


 いま、ふたりの関係性について本を読むことで詳しく知ったと書きましたが、そのあたりのストーリィについては何と短編小説で詳しく書かれているんですね。主人公は『釜石まな』、彼女の一人称で、ある日の出来事について書かれています。別にアクシデントで原稿を紛失したからその穴埋めで書いたわけではないと思いますが、丁寧にしっかり読みました。

 私も今は新人社員。なかなか大変なところでありますが、ギリギリのところで受け止めました。「まぁいい、おれも、もう少し頑張るから」って。あと、『久慈ありす』まじめな一面だけじゃなくて、意外とサプライズを仕掛けるのが好きなところがあるんだなっていうのも、楽しかったです。早い話が『イタズラ好き』ということですが。

  *

 そんな時代から10年と少しが経ちました。

 ただでさえ毎年赤字を出し存亡が取りざたされている(とニュースで報じられている)三陸鉄道は、この本の時代から1年後に震災で大打撃を受けました。しかしながら地元愛の強い岩手県民は復興への道のりを確実に歩み続けました(私も物販や、実際に乗りに行くなど微力ながら協力しました)。

 そうしたところ、廃線になるどころか、これまでJRが担っていた区間をも受け持ち、とうとう久慈市から大船渡市まで一直線に線路がつながりました。そのためかつては『北リアス線』と『南リアス線』に分断されていた名称も『リアス線』に変更。じつに東西ドイツ統一に匹敵するくらいの歴史的出来事であります。

 その間に全国の鉄道むすめも増えに増えています。公式ホームページを見ると、青森なんかは何ですか、青森っていうくくりでドカッと追加された感じですか。2016年には仙台市交通局の『青葉あさひ』も登場。新人だった『釜石まな』も10年選手ということになります。すっかりおなじみです。後輩には超絶イケメン乗務員もおりますし。ちょっとカテゴリが違う感じもしますが、ともかく三陸鉄道、ものすごく元気にやっている気がします。旅客収入がどうかはさておき、メディア展開に関してはね。

 おや、思いのほか長くなってしまいましたが、ようやく私も『鉄道むすめ』正面切って大好きだと言えるようになったのではないでしょうか。今まではそもそも日常生活で電車に乗る機会がめったになかったけど、今は通勤に必ず乗っていますし。寝てようがソーシャルゲームやっていようが、ものの10分で市街中心地に運んでくれる地下鉄は、私にとってまさに「日常の足」。だからそんな鉄道にかかわる『鉄道むすめ』が私は大好きです! イェイ!

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