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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
こんばんは

 きょうから、ちょっと、かえてみます

 いぬがみです(IMEが故障したわけではありません)。


 タイトルを見ると、なぜかジャパリパークのような平和な世界を想像してしまいましたが……今回はけものフレンズは関係ありません。

 とりあえず、今日思ったことをできるだけフレッシュに、シンプルに、まとめてみよう。それが今日のブログの趣旨です。


 今日は青森県三沢市にある寺山修司記念館に行ってきました。

 このところはかなり深刻なレベルで希死念慮がありました。たとえば、部屋の窓越しにベランダを見て、「あそこで首を吊ったら楽になれるかな」とかって考えたり……結構マジメに。

 何とかそれを実行に移していないから、今こうしてブログを書いていますが、本当にひどい日々が続いていました。仕事がある日はもちろん出勤しますが、それが終われば後はもう誰とも会いたくない。誰とも話したくない。そう思って部屋に引きこもります。なんだったら休みの日だって、一日中ずっと部屋から出ない日も、珍しくありません。

 「外に出るとお金を使うから」そんな合理的っぽい理由を掲げていますが、何のことはありません。何かをする気力が起こらないのです。そして、それはご飯を食べることだって例外ではありません。夜まで何も食べずにゲームをやり続け、我慢できなくなって、とりあえずハラを満たす。栄養とか何とか関係ありません。ただ空腹感を満たせばいい。それだけです。だからご飯じゃなくてビールだっていいんです。

 もう最悪です。

 そんな状況ですから、果たしてより一層ダークな方向に落ち込んじゃうんじゃないか? と心配していたんですが……ああ、どうやら逆ですね。どうやら私のオキシトシンは、天井桟敷的なアングラな世界に浸ることで分泌されるみたいです。なんて、よくわかりませんが。

 ともかく、時代がどんなに下って情報化社会と呼ばれるようになって、あふれかえって溺れちゃいそうになるほどの情報を自分の部屋のデスクはたまた自分の手元のスマートフォンから無限に引き出せるような時代にあって、オールドタイプたる私は溺死寸前だったみたいです。そして、その状況から何とか九死に一生を得たみたいです。まだ万全の状態ではありませんが、とりあえず、今日は大丈夫です。今日は死にません。ええ、絶対に。


 ここからちょっと話が変わります。


 今日、寺山修司記念館で、寺山さんの「幸福論」を読んだんですね。展示コーナーにあったから。

 内容を手っ取り早く書きましょう。要するに青森を代表する作家・太宰治氏に対して、

 「30分でいいから早起きして器械体操か何かをやれば、あんなにジメジメクヨクヨした文章なんか書かなくて良くなるんだ」

 と批判した三島由紀夫氏に対して、「いや、そうは言うけどさ……」とか何とかって語る批評らしいです。詳しいことを知りたかったので、そのあたりに関しては今日同じ場所で買った本を読んでみます。ここからは私の感想です。感想というか、今、思っていることかな。


 太宰氏のことを三島氏はものすごく嫌っていて、ある時なんか本人を前にしてそのことをバシッと言い放った……なんて逸話が語られているのは、皆さんすぐにわかりますよね。チャチャッと検索すれば、そういう話が出てくるでしょう。

 でも私は、実は「どっちも」好きなんです。

 まず、弱気なところを包み隠さずクドクドと並べ立てる太宰治の文章には、泣き笑いしながら共感してしまいます。新潮文庫の『グッド・バイ』に収録されているエッセイ『美男子と煙草』なんかは、今から20年前、大学生のころに読んだんですが……痛々しいくらいに自分の思いをさらけ出しているところがね。もう、ひがみ根性大爆発なんですが、ちょっぴりだけ共感しちゃう……ってね。

 一方で、自分の思いを包み隠さずさらけ出す点は太宰氏と共通しているものの、若いころから徹底的に洗練された美文でビシッと自己分析している三島由紀夫氏の文章というのは、読むたびにハッとします。私は『仮面の告白』の次にいきなり『潮騒』に来て……というかそもそも、その……申し訳ありませんが三島由紀夫という人はいわゆる三島事件のひとであって、それとは無関係にドハマりしていた澁澤龍彦氏の『三島由紀夫おぼえがき』などを経て、ようやくたどり着けたので、かなり「澁澤龍彦氏の視点から見た三島由紀夫氏」が私のイメージなんですが……。

 とにかく、その前提でいいます。私の中で澁澤龍彦という人の眼は絶対的な眼ですから。そう信じることが私のアイデンティティですから。

 「日本国民すべてがあんまり気違いではなさすぎるので、せめて自分ひとりで見事に気違いを演じてやろう、と決意した。そして氏はいつしか完璧な「気違い」になったのだ」

 
 ……すでに私が生まれた時、三島氏は幽明境を異にしていた(これも澁澤龍彦さんの本で覚えた表現です)ので、本当にそうかどうかはわかりません。っていうか、そんなの、誰にもわかりませんよね。

 でも……。

 なんだろう。本当、こうして書きながら色々なことを思うので、明日も同じことを思っているかどうかわかりませんが……とりあえず、言います。半永久的に記録が残ってしまう、このインターネットという場所で、あえて言います。

 「そういう生き方も、いいなあ」

 そう思いました。
 

 ……たぶん三島氏が生きていた時代よりも、ずっとずっと、みんな頭がいいですから。当時なら十分に「気違い」と思われているような領域の人でも、今じゃアレコレと理屈を並べられて、「気違い」と言えるようなレベルになれないんですから。せいぜい「中二病」とか「チラシの裏」とか、そんな言葉で片付けられちゃうんですから。

 でも私、今一つ「中二病」って言葉、理解できていないんですよね。みんなと一緒になりたくて、「中二病って、こういうことかな」って一生懸命、頑張って理解しようと思ったんですが……ふと、思ったんです。

 「いまいち、わかんねーな」って。

 そして、それ(中二病)を「周りの人に合わせて、フツーの人みたいに生きて、フツーの社会人として生きること」と置き換えた時、

 「そのせいで、今、自分は自殺志願者あるいは引きこもり予備軍になってるんじゃねーか」

 と思ったのです。


 だから、今日から、ちょっと生き方をシフトします。

 「良くても悪くても、自分にとって心地よい生き方を目指そう」って。

 そう考えると、まだこの世界でやり残したことが「少しだけ」あるみたいです。そのあたりの件で納得いくまでは。そのあたりのことをこのブログで書ききるまでは、まだ生きていようと思います。すみません最後はけっこー本気です。

 なんでもないよーに書いてます(私自身、そう思っていました)が、これは本当です。もしも私が自ら命を絶つにしても、その時はこのブログに書いてからにしよう。そう思いました。……情報化社会というのも、悪いことばかりじゃないですね。とにかくこうして、うじうじと踏みとどまる理由づけになっているんですから。私のような人間がね。

 「誰かのために自分が死ぬ」……でも、ね。

 その信念のもとに自分の命を投げ出し、それが本当に全人類のため、すなわち本人の思いが100%肯定された人っていうのは……極端な話、「イエス様」……しか、いないと思うんです。そのあとに続いた「殉教者」たるひとたちも……確かに私自身、十二分に理解できるんですが。でも、同じキリスト教というくくりの中でさえ「宗派」とか「解釈」とかで対立してしまう。

 そんな「迷い」が生じてしまう以上、やっぱり……ね。

 
 「神様はどんな人間にも『役割』を全うさせるために、この世に送り出した」
 「だから、その『役割』を果たすまでは、死んじゃいけない」

 ……それで、いいですよね。『役割』を果たしたら、その人は自然と天に召されるんですから。それなら主の被造物たる私がアレコレ思い悩んで「自分なんか、もう死んでしまった方がいい」っていうのは、きっと、ひどい思い上がりですよね。

 「おい、ちょ、ちょ待てよ」

 ……主よ、お許しください。主が「まだお前は『役割』を果たしていないのに、自分から勝手に考えて自殺してはいけない」ということを、キムタクのドラマ風に置き換えてしまったことを……アーメン。

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 今日、寺山修司記念館で、寺山さんの「幸福論」を読んだんですね。展示コーナーにあったから。

 内容を手っ取り早く書きましょう。要するに青森を代表する作家・太宰治氏に対して、

 「30分でいいから早起きして器械体操か何かをやれば、あんなにジメジメクヨクヨした文章なんか書かなくて良くなるんだ」

 と批判した三島由紀夫氏に対して、「いや、そうは言うけどさ……」とか何とかって語る批評らしいです。詳しいことを知りたかったので、そのあたりに関しては今日同じ場所で買った本を読んでみます。ここからは私の感想です。感想というか、今、思っていることかな。


 太宰氏のことを三島氏はものすごく嫌っていて、ある時なんか本人を前にしてそのことをバシッと言い放った……なんて逸話が語られているのは、皆さんすぐにわかりますよね。チャチャッと検索すれば、そういう話が出てくるでしょう。

 でも私は、実は「どっちも」好きなんです。

 まず、弱気なところを包み隠さずクドクドと並べ立てる太宰治の文章には、泣き笑いしながら共感してしまいます。新潮文庫の『グッド・バイ』に収録されているエッセイ『美男子と煙草』なんかは、今から20年前、大学生のころに読んだんですが……痛々しいくらいに自分の思いをさらけ出しているところがね。もう、ひがみ根性大爆発なんですが、ちょっぴりだけ共感しちゃう……ってね。

 一方で、自分の思いを包み隠さずさらけ出す点は太宰氏と共通しているものの、若いころから徹底的に洗練された美文でビシッと自己分析している三島由紀夫氏の文章というのは、読むたびにハッとします。私は『仮面の告白』の次にいきなり『潮騒』に来て……というかそもそも、その……申し訳ありませんが三島由紀夫という人はいわゆる三島事件のひとであって、それとは無関係にドハマりしていた澁澤龍彦氏の『三島由紀夫おぼえがき』などを経て、ようやくたどり着けたので、かなり「澁澤龍彦氏の視点から見た三島由紀夫氏」が私のイメージなんですが……。

 とにかく、その前提でいいます。私の中で澁澤龍彦という人の眼は絶対的な眼ですから。そう信じることが私のアイデンティティですから。

 「日本国民すべてがあんまり気違いではなさすぎるので、せめて自分ひとりで見事に気違いを演じてやろう、と決意した。そして氏はいつしか完璧な「気違い」になったのだ」

 
 ……すでに私が生まれた時、三島氏は幽明境を異にしていた(これも澁澤龍彦さんの本で覚えた表現です)ので、本当にそうかどうかはわかりません。っていうか、そんなの、誰にもわかりませんよね。

 でも……。

 なんだろう。本当、こうして書きながら色々なことを思うので、明日も同じことを思っているかどうかわかりませんが……とりあえず、言います。半永久的に記録が残ってしまう、このインターネットという場所で、あえて言います。

 「そういう生き方も、いいなあ」

 そう思いました。
 

 ……たぶん三島氏が生きていた時代よりも、ずっとずっと、みんな頭がいいですから。当時なら十分に「気違い」と思われているような領域の人でも、今じゃアレコレと理屈を並べられて、「気違い」と言えるようなレベルになれないんですから。せいぜい「中二病」とか「チラシの裏」とか、そんな言葉で片付けられちゃうんですから。

 でも私、今一つ「中二病」って言葉、理解できていないんですよね。みんなと一緒になりたくて、「中二病って、こういうことかな」って一生懸命、頑張って理解しようと思ったんですが……ふと、思ったんです。

 「いまいち、わかんねーな」って。

 そして、それ(中二病)を「周りの人に合わせて、フツーの人みたいに生きて、フツーの社会人として生きること」と置き換えた時、

 「そのせいで、今、自分は自殺志願者あるいは引きこもり予備軍になってるんじゃねーか」

 と思ったのです。


 だから、今日から、ちょっと生き方をシフトします。

 「良くても悪くても、自分にとって心地よい生き方を目指そう」って。

 そう考えると、まだこの世界でやり残したことが「少しだけ」あるみたいです。そのあたりの件で納得いくまでは。そのあたりのことをこのブログで書ききるまでは、まだ生きていようと思います。すみません最後はけっこー本気です。

 なんでもないよーに書いてます(私自身、そう思っていました)が、これは本当です。もしも私が自ら命を絶つにしても、その時はこのブログに書いてからにしよう。そう思いました。……情報化社会というのも、悪いことばかりじゃないですね。とにかくこうして、うじうじと踏みとどまる理由づけになっているんですから。私のような人間がね。

 「誰かのために自分が死ぬ」……でも、ね。

 その信念のもとに自分の命を投げ出し、それが本当に全人類のため、すなわち本人の思いが100%肯定された人っていうのは……極端な話、「イエス様」……しか、いないと思うんです。そのあとに続いた「殉教者」たるひとたちも……確かに私自身、十二分に理解できるんですが。でも、同じキリスト教というくくりの中でさえ「宗派」とか「解釈」とかで対立してしまう。

 そんな「迷い」が生じてしまう以上、やっぱり……ね。

 
 「神様はどんな人間にも『役割』を全うさせるために、この世に送り出した」
 「だから、その『役割』を果たすまでは、死んじゃいけない」

 ……それで、いいですよね。『役割』を果たしたら、その人は自然と天に召されるんですから。それなら主の被造物たる私がアレコレ思い悩んで「自分なんか、もう死んでしまった方がいい」っていうのは、きっと、ひどい思い上がりですよね。

 「おい、ちょ、ちょ待てよ」

 ……主よ、お許しください。主が「まだお前は『役割』を果たしていないのに、自分から勝手に考えて自殺してはいけない」ということを、キムタクのドラマ風に置き換えてしまったことを……アーメン。

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