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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
自分はもう、何かを世間に対して訴える資格はないな、と思ったのです。

政治のこと、芸能のこと。色々と思うところはあります。今はツイッターやら何やらで簡単に自分の意見を発信することが出来る時代ですから、誰だって思ったことを自由に発言できます。

そういうところから新しい見方、新しい発見があったりする……こともあるでしょう。だから、そういうのを否定するつもりはありません。

でも「おれはいいや」って。

自分自身、思ったことをそのまま世間に発信する作業をやめる代わりに、そういうことをしている人たちを無視しよう。そう思ったのです。


たぶん、世の中の早すぎる流れについていけなくなっちゃったんでしょうね。最近は時流に乗れず(というか、自分の意志であえて乗らず)滅びていった人たちに共感しています。その筆頭が土方歳三です。……私は新選組隊士でも幕府の人間でもないので「副長」とか「陸軍奉行並」ではなく、あえて『土方さん』と呼ばせて頂きます。本当は『歳さん』と呼びたいくらいなんですが、これは近藤さんだけが許される愛称でしょう。

今は村瀬彰吾先生の『人間 土方歳三』という本を読んでいます。これは明治二年のとある日に函館で開催された宴会において、土方さんがその場に居合わせる人たちにこれまでのことを語る……という形式の小説なんですが、シバリョー先生ふうの「喧嘩師」のイメージとは少し違った、「年月を経て温和になった」(by中島登)土方さんなんですよね。

1ページごとに心が震えます。

そして、素人が土方さんを語るのは現に慎まなければいけないと思いました。村瀬先生は土方さんの出身地である日野市の方で、深い知識と熱い思いを併せ持つ方ですから、いいと思うんですが、私のようなドシロウトが良かった悪かったと語るのは良くない気がするのです。正否ではなく「力不足」という意味で。確かにそういう「新しい意見」が刺激的に感じられたこともありましたが、やはり……ね。


何かを発信するためには資格がいると思います。そういうのはユーキャンでも取得できません。テーマに対する深い知識と強い愛情。そして、それを伝えるための表現力。そういうのを持たないまま、思ったことをロクに吟味せずポッポッと吐き出すのは、あまり格好良いものじゃないな。……そう思ったので、それを生き方として貫くため、ブログをやめることにしました。

ただ、ホームページの方は続けます。こちらは(Webという媒体ではあるものの)しっかりと自分なりに練りあげて書いた文章だからです。またビデオゲーム系のブログも続けます。これはテーマがはっきりと決まっているぶん、それなりに存在する需要があるのかな? と思うからです。

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