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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
村山早紀先生の本を、なんだかんだで結構、読んでいます。

「コンビニたそがれ堂」は2冊読んだし、今年に入ってから「竜宮ホテル」「人魚亭夢物語」「海馬亭通信」「ルリユール」と読みました。さらに今、手元には図書館から借りてきた「黄金旋律」と「カフェかもめ亭」があります。

これだけ読めば、「昔好きだった作家」というわけではなく「現在進行形で好きな作家」と言えるでしょう。ええ、私は村山先生の本が大好きです。


ただ、好き好き大好きでは終わらないところがあります。といっても別にケチをつけるつもりは毛頭ありません。私の至らなさを痛感し、恥じ入ってしまうようなことがあるのです。

それはゲームや、コンピュータに関する話です。

私も四半世紀以上にわたりコンピュータゲームに親しみ、好き度合いも知識もそこそこのものだと思っていたのですが、作品中に出てくるゲームの話を聞くと、「?」と首を傾げてしまう場面がいくつかあったんです。

いや趣味が違うというべきでしょうか。いぬがみは確かにゲームファンですが、ドラクエとかFF4とかで感動落涙したことはないんです(その頃、当家にはスーパーファミコンの代わりにメガドライブがあったから)。だからどれほど疲れた時でもホイミとかケアルとかゲンキとかが欲しいって思わないんです。ところでゲンキって、何に出てくる魔法でしたっけ。

パソコンに関しても、一応MS-DOS3.3時代から触れ、現在ではLinuxのカスタマイズに日々試行錯誤しているところですが、ワードとかエクセルとかは使えません。ましてやプログラミングなんて、中学の授業でBASICの打ち込みを少しやったくらいです。

でも、それぞれ違う物語とはいえ、風早の街にはワードやエクセルを使いこなす女の子(同時にオンラインゲームでは最強レベルまで自分のキャラを育てている)とか、独学でプログラミング技術を身につけた男子中学生とかが出てきます。

・・・ああ、昔「パソコンなんて全然わからん」と言っていた大人たちの気持ちとは、こういうものだったのか・・・と、今更ながら思いました。enchantMOONって何? とか。


最近は時代小説ばかり読んでいることもあって、ゲームやパソコンの話にこだわる気持ちもなくなりました。張り合おうとは思いません。ゲームが好き、パソコンが好き、何とかっていうガジェットが好き。OKOKわかりました。私はそういうのは持っていないので、まったくのドシロウトとして接することにしましょう。

でも、その代わり若い諸君が持っていないものを持ちたい。それは多分、『徳川家康』とか『柳生宗矩』とかを読んで得た武士として、人としてのモラル。400年前に生きていた人たちが育んできた哲学。

・・・なんてことを思ったり思わなかったりしながら、『黄金旋律』を読んでいます。

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