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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
西郷南州(隆盛)という人には、奥州南部藩の人間としては、非常に複雑な思いを持ってしまいます。

大人物であることは、間違い無いと思います。それに関しては私が敬愛してやまない勝海舟先生も手放しで褒めていましたし、他の人(大久保さんとか)と比べると政治的野心もなく、西南戦争なんかも半どん(中村半次郎。のちの桐野利秋)に担がれてやむなく出陣したのかな、という気がします。石田治部どのに付き合って戦うことにした島左近とか大谷刑部みたいなイメージ。

ただ、南部藩家老の楢山佐渡様が京都くんだり出かけた際に、車座になって鍋をつついていたという話があるんですよね。せっかく楢山様が正装でピリッと気合を入れていったのに、南州さんはもう二次会ムードで和気あいあい。フランクと言えばそうなのかもしれませんが、楢山様は藩の筆頭家老。もうちょっと、ちゃんとした接し方があるでしょう・・・と思ってしまいます。


そんな南州さんが語ったうんちくを、庄内藩の人たちがまとめた「南州翁遺訓」を読みました。本来だったら、そんなものを手に取ることさえNGだと思うんですが、あまりにも皆さんがいい、いいというのでね。とりあえず一読しておこうかと思って、読みました。現代人向けに超簡単現代語訳したものだったので、数十分で読み終えました。

・・・楢山様のことを棚上げすれば、いちいち頷くばかりです。人として、どう生きるべきなのか? ということを、極めてわかりやすく語っておられます。思想的な立ち位置が決定的に異なるので、素直にシンパになることはできませんが、正しいことは正しい。そのことはちゃんと認めて生きて行かなければいけないなと思いました。

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