今からだいたい6年くらい前に、学校の周りを走るジャージ姿の中学生諸君を見て、それまでなんとなく送っていた社会人生活を改め、積もり積もったコンプレックスを解消するべく奮闘努力を続けてきました。その甲斐あって、決して誰に誇れるわけでもありませんが、少なくとも「自分はダメだから、何もしない」という思いは抱かなくなりました。
「ダメだけど、やれるだけやってみる」
そう思えるようになりました。これは今でもそうです。
そんな私に、新しい目標ができました。昨日、まったく思いがけない形で。
盛岡市と雫石町にまたがる形で広がるダム湖『御所湖』の周りを、普段は車で通っているけれど、試しに歩いてみよう。――これは別にトレーニング目的ではなく、なんとなく・・・あえて言えば散歩感覚で歩いていた時のことです。
どういうわけか、警察学校の生徒さんたちと合流しました。今ホームページとかで見てみましたが、もしかするとこれが男塾名物岩手県警察学校名物・10キロメートル持久走ってやつかもしれません。
一応10キロという距離がどれほどのものかというのは、私も体感で知っています。今回も同じコースを(9割以上徒歩ですが)踏破したので、その上で言いますが、かなりハードです。ましてや陸上競技場のようなフラットな道ではなく、山をひとつ越えるようなコースなので、ちょっとした箱根駅伝状態です。
そこをひたすらに走りまくる皆様。その熱気に当てられて、私も気持ちだけはトレーニング気分です。それまでフラフラ歩いていたのに急に走りだすというのも妙な感じなので、端っこに寄って邪魔にならないように歩いていましたが。
ただ、そんな私にも「こんにちは」と声をかけてくれる人もいました。正直なところ、それどころじゃないだろうと思うのですが、そんな中でも私のような通りすがりの人間に声をかけてくれる心に感動。いぬがみも走り去っていく後ろ姿に心の中でエールを送りました(挨拶は返しましたよ。もちろん)。
さて、生徒さんたちのスタート地点と私のスタート地点は異なるので、先に一周し終わった私はコースから離脱し、その様子を脇から眺めていました。
速い人もいれば、そうでもない人もいます。てっきりファミコンウォーズのCMみたいに(古くてすいません)整然と隊列を組んで走るものだと思っていましたが、まあ高校のロードレース大会とあまり変わりません。つまり、みんながみんな自分のペースで走っていたのです。
そんな中で最後の生徒さんが来たのは、休憩も終えて帰ろうかなと思った頃。他の人たちと比べると大きく遅れており、逆・一人旅状態でした。
どうも、その姿を見ていると、かつての自分を思い出します。中学高校と持久走が大苦手で、いつも他の人たちと比べると思いっきり遅れて、あんな感じで一人旅状態。寂しいというか恥ずかしいというか・・・とにかく嫌な思い出です。
でも、それでも走っている。コースを間違えないようにする先生の姿もなく、「合ってますよねえ?」と誰にともなく問いかけながら(声に出ていたのでよくわかった)走り続けている。その姿に、いぬがみは強く感動しました。
「合ってます合ってます、そのまま頑張って!」
こっちもそんな風に声を掛けたくなりましたが、これは駅伝大会ではなく警察学校の訓練の一つですからね。私が声をかけていいようなものではないと判断したので、これまた心の中で声援を送りつつ、見守り続けました。そして彼女が正しいコースを走っていく後ろ姿を見送ったあと、今度は愛車ファミリアファミ子に乗って帰ってきた次第です。
「……羨ましいな
以前、オレは…警官になりたいと思っていた…
子供のころから……ずっと、りっぱな警官に……なりたかったんだ……」
(ジョジョの奇妙な冒険 59巻 115頁)
これはアバッキオのセリフですが、私も本当にそう思っていたことがありました。でも、「おれはそういうの向いてないから」とか何とかって、賢いふりをして、色々なことをあきらめてきました。なんだって途中で終わってたんです。くだらない男です(?)。
でも、今こうして警察学校の生徒として頑張っている皆さんは、強い『意志』を持ち、目標を実現させるために頑張っている。それも、今でも心のどこかで憧れ、尊敬している警察官という――自分が叶えられなかった夢を。
妙に、心が熱くなりました。ここ最近は今ひとつ仕事に対するモチベーションが上がらず、小説を読みまくることで何とかある程度の水準を保っていたところですが、一所懸命に頑張っている生徒さんたちを見て、
「お前も、しっかりしなきゃいけないぞ」
と活を入れられました。かぁーつっ!(アレは『喝』ですけど)
そういうわけで、私も同じコースを走りきれるようがんばります。でも本も読み続けます。そして仕事の方も、7月以降どんなところに飛ばされようと、一所懸命にがんばります。
だから、あの時に走っていたみなさんも、頑張ってください。あの時アシックスのウインドブレーカーを着ていた男は、いつもみなさんのことを応援しています!
「ダメだけど、やれるだけやってみる」
そう思えるようになりました。これは今でもそうです。
そんな私に、新しい目標ができました。昨日、まったく思いがけない形で。
盛岡市と雫石町にまたがる形で広がるダム湖『御所湖』の周りを、普段は車で通っているけれど、試しに歩いてみよう。――これは別にトレーニング目的ではなく、なんとなく・・・あえて言えば散歩感覚で歩いていた時のことです。
どういうわけか、警察学校の生徒さんたちと合流しました。今ホームページとかで見てみましたが、もしかするとこれが男塾名物岩手県警察学校名物・10キロメートル持久走ってやつかもしれません。
一応10キロという距離がどれほどのものかというのは、私も体感で知っています。今回も同じコースを(9割以上徒歩ですが)踏破したので、その上で言いますが、かなりハードです。ましてや陸上競技場のようなフラットな道ではなく、山をひとつ越えるようなコースなので、ちょっとした箱根駅伝状態です。
そこをひたすらに走りまくる皆様。その熱気に当てられて、私も気持ちだけはトレーニング気分です。それまでフラフラ歩いていたのに急に走りだすというのも妙な感じなので、端っこに寄って邪魔にならないように歩いていましたが。
ただ、そんな私にも「こんにちは」と声をかけてくれる人もいました。正直なところ、それどころじゃないだろうと思うのですが、そんな中でも私のような通りすがりの人間に声をかけてくれる心に感動。いぬがみも走り去っていく後ろ姿に心の中でエールを送りました(挨拶は返しましたよ。もちろん)。
さて、生徒さんたちのスタート地点と私のスタート地点は異なるので、先に一周し終わった私はコースから離脱し、その様子を脇から眺めていました。
速い人もいれば、そうでもない人もいます。てっきりファミコンウォーズのCMみたいに(古くてすいません)整然と隊列を組んで走るものだと思っていましたが、まあ高校のロードレース大会とあまり変わりません。つまり、みんながみんな自分のペースで走っていたのです。
そんな中で最後の生徒さんが来たのは、休憩も終えて帰ろうかなと思った頃。他の人たちと比べると大きく遅れており、逆・一人旅状態でした。
どうも、その姿を見ていると、かつての自分を思い出します。中学高校と持久走が大苦手で、いつも他の人たちと比べると思いっきり遅れて、あんな感じで一人旅状態。寂しいというか恥ずかしいというか・・・とにかく嫌な思い出です。
でも、それでも走っている。コースを間違えないようにする先生の姿もなく、「合ってますよねえ?」と誰にともなく問いかけながら(声に出ていたのでよくわかった)走り続けている。その姿に、いぬがみは強く感動しました。
「合ってます合ってます、そのまま頑張って!」
こっちもそんな風に声を掛けたくなりましたが、これは駅伝大会ではなく警察学校の訓練の一つですからね。私が声をかけていいようなものではないと判断したので、これまた心の中で声援を送りつつ、見守り続けました。そして彼女が正しいコースを走っていく後ろ姿を見送ったあと、今度は愛車ファミリアファミ子に乗って帰ってきた次第です。
「……羨ましいな
以前、オレは…警官になりたいと思っていた…
子供のころから……ずっと、りっぱな警官に……なりたかったんだ……」
(ジョジョの奇妙な冒険 59巻 115頁)
これはアバッキオのセリフですが、私も本当にそう思っていたことがありました。でも、「おれはそういうの向いてないから」とか何とかって、賢いふりをして、色々なことをあきらめてきました。なんだって途中で終わってたんです。くだらない男です(?)。
でも、今こうして警察学校の生徒として頑張っている皆さんは、強い『意志』を持ち、目標を実現させるために頑張っている。それも、今でも心のどこかで憧れ、尊敬している警察官という――自分が叶えられなかった夢を。
妙に、心が熱くなりました。ここ最近は今ひとつ仕事に対するモチベーションが上がらず、小説を読みまくることで何とかある程度の水準を保っていたところですが、一所懸命に頑張っている生徒さんたちを見て、
「お前も、しっかりしなきゃいけないぞ」
と活を入れられました。かぁーつっ!(アレは『喝』ですけど)
そういうわけで、私も同じコースを走りきれるようがんばります。でも本も読み続けます。そして仕事の方も、7月以降どんなところに飛ばされようと、一所懸命にがんばります。
だから、あの時に走っていたみなさんも、頑張ってください。あの時アシックスのウインドブレーカーを着ていた男は、いつもみなさんのことを応援しています!
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