忍者ブログ
大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
『徳川家康』本編を全巻読了し、関連? エッセイ『史談 家康の周囲』を読み、気持ちが少し固くなっていたところがあるので、今は『真剣師 小池重明』という本を読んでいます。団鬼六氏の本は高校生の頃『お柳情炎』を読み……かけて途中でほっぽり出して以来です。

内容についてはまた後日触れるとして、こういった賭博師の人が主人公の本を読むのは随分久しぶりだな、と思いました。それこそ高校生の頃以来かな。

その頃は文化的不良というか、澁澤龍彦とかマルキ・ド・サドとかを読んで、『人間の暗黒面を見尽くしてやろう』と思いダークサイドな世界に落ち込んでいました。具体的にどういうことを考えていたかは、異様に長くなるのでバッサリ割愛しますが。


阿佐田哲也の作品を読んでいたのもその頃でした。『麻雀放浪記』は真っ先に読み、その作品の中で主人公以上のインパクトを残した『ドサ健』を主人公とした長編『ドサ健ばくち地獄』などの小説系も読んだし、阿佐田氏自身のことを書いた『麻雀狂時代』『ギャンブル人生論』なども読みました。『真剣師 小池重明』も、その系統に連なるのかな。

それらの本を読むことで、まるで自分がそんな『ばくち打ち』の一人になったような気分になりました。それと同時に、

「自分は、ばくちに向いていない」

と思いました。ものの数分で給料数か月分のお金が増えたり減ったりするような世界のプレッシャーには耐えられないし、バカバカしくてやってられません。自分の懐が痛まない状況(何かのゲームのオマケとしてついてくるようなもの、など)であればともかく、現金をかける「ばくち」は嫌いです。

そういうこともあって、ギャンブル小説のたぐいも敬遠するようにしていたのですが、この『真剣師 小池重明』は当時からずっと気になっていた本でしたからね。賭け事がいいか悪いか好きか嫌いかではなく、この小池重明という人が何者なのか? どんな人間なのか?――それを知りたいと思い、今回手に取ったしだいです。

ちなみに真剣師というのは、段位や何やといった名誉をもって生計を立てていく『表プロ』に対し、直接現金のやり取りで生計を立てていく『裏プロ』のことです。この小池重明という人は将棋の真剣師だった人です(故人)。

将棋についての私のレベルは『駒の動かし方を知っている』という程度です。以前『龍が如く3』のミニゲームで遥(小学生の女の子)と対戦し完敗したレベルです。2手先のことすら見えてこないんです。これじゃあダメだろって。

拍手[0回]

PR

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック