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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
先日NHKニュース9で、ユーミンさんこと松任谷由実さんの特集がありました。この番組、こないだはウルトラマンが来てたし、なんだかただのニュース番組じゃない感じですね。

 今年はデビューから40周年。これまで発売したアルバムは36枚だそうです(で、最近37枚目のアルバムが発売された)。

 テレビのインタビューでは、20代の女の子から50台の夫婦まで、実に幅広いファンがいることを報道していました。その上で、世代によって「この1曲!」というのが違うんですよね。『恋人はサンタクロース』だったり『Hello,my friend』だったり。

 私にとっての「この1曲!」は何か? といわれると……同じくらい好きな曲はたくさんあるけど、という前提を許してもらえるのなら……

 これを、あげさせていただきますか。

 

 ちょうどこれはニュース9のなかで放送されたNHKの番組「新日本紀行」の1シーンなんですが、この歌の成立経緯とか、ちゃんと歌い出しからサビまで聞いたのはこれが初めてでした。そしてサビの部分を聞いたとき、思わず電流が走りました。あの人の漫画ふうに言えば「犬神に電流走る――!」という感じです。


 それが一体いつのことだったのか、そもそも本当にあったことなのか。もしかしたら初めからこの世に存在しなかったのかもしれませんが、この曲を初めて聴いたのは……テレビ番組のCMでした。

 確か『あっぱれさんま大先生』か何かだったと思うのです。通常版であればあの(何かと物議をかもした)『記念樹』がテーマソングなんですが、それは『分校スペシャル』とかという特別版だったように記憶しています。……本放送を見たわけではなく、15秒程度のCMを見ただけなので、それ以上のことは覚えていないのですが、そのCMでこの曲が流れていたことは鮮烈に覚えています。そして画面には、雪深いどこかの寒村で子どもがはしゃぐシーンがあったことを覚えています。

 そういうわけで私にとって、この歌は真冬のイメージだったんですが、どうしてもその曲のタイトルにたどり着けずにおりました。唯一無二のあの声から、ユーミンさんの歌だという確信はありましたが、楽曲があまりにも膨大で探すのも大変だし……というわけで、ずっと中途半端なまま記憶にとどめていたのですが、なるほど『瞳を閉じて』という曲だったんですね。作曲の経緯を知ると、確かに分校のイメージと合致しますね。あるいは、分校がある風景のイメージというべきか。

 私自身は分校育ちではないので、こういった情景にノスタルジーを感じることはない……はずなのですが、どういうわけか様々なイメージがむくむくとわきあがってきます。その時、私は島を離れる側の人間なのか? それとも島に残る側の人間なのか? これは当事者じゃないからそんな風に思うんでしょうけど、とにかく十数年前にまかれた種が、ここに来て急に芽吹いた感のある晩秋の朝でした。

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