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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
順序がちょっと入れ替わってしまいましたが、これが100冊目の本でした。

 YA!ENTERTAINMENT というレーベルの本です。公式ホームページで見たところ、言うまでもなく非常に若い人たち向けのようですね。実際私が借りた図書館でも、子供向けコーナーの中にありました。

 それにもかかわらず今回図書館で借りてしまったのは、恥ずかしながら『表紙の女の子がかわいかったから』。まったくもって外道な理由であると思います。実際、非常に気にはなったものの、一度はスルーして帰りました。

 しかしながら、どうも気になって仕方がありません。気になる、きになる、キニナル……。

 何をしてもいまいち身が入らないので、だったらこちらから踏み込み一刀両断にしてやろう! ということになり、閉館間際のところで滑り込み借りてきた次第です。なお、私が一目ぼれしたのは3巻目でした。そして3巻目は戻ってくると誰かに借りられていたので、ひとまず1巻と2巻を借りてきました。なお、これと一緒に借りてきたのがこないだレビューを書いた平岩西遊記でした。


 主人公の飯塚有里は、中学のころはバドミントンをやっていました。しかしながら「そんな暇があったら勉強しろ」という家族からのプレッシャーにより途中でやめてしまったという過去がありました。

 それだけでなく、姉からは「スポーツなんかやって何になるの。オリンピックに出るわけじゃあるまいし」と冷たい言葉を浴びせられてしまいます。それで、

 「だったら、なってやろうじゃないの。オリンピックの選手に」

 と発起。学力的にもスポーツ的にもトップクラスの学校に入り、勉強にスポーツに一生懸命打ち込む……と、まあ、そんな感じの物語です。ちなみに1巻は入学から進級するところまでだったので、2巻は2年生編、3巻は3年生編のようです。


 若い人向けの本だから、3時間ほどで読み終えるだろう。そう思っていました。

 実際、そのくらいで読み終えたと思います。……ですが、なかなか読み始めることができませんでした。およそこういった青春を送ってこなかった(むしろ積極的に否定してきた)犬神にはちょっとまぶしすぎたのです。

 それでも、何とか1巻は読み終えました。

 うん、いいじゃないですか、飯塚有里。……馴れ合いではなくオリンピアンを目指すという目標を持っているためか、同級生となかなか打ち解けられずにいる辺りはちょっとハラハラしてしまいましたが。

 ほら、ボートは個人競技じゃなく団体競技だから、個人の能力はもちろん大事ですが、チームワークも大事ですからね。

 「モチベーションが高いのはいいことだが、もうちょっと、その……何とか、うまくやれんもんかね」

 まったく縁もゆかりもないオッサンの私ですが、そんなことを考えながら読んでいました。その結果どうなったかは、もちろんここでは書きませんが、犬神もまた飯塚有里の熱さに打たれ、「やってやろうじゃねえか」という気持ちになった次第です(何をやってやるのかは不明)。

 そんなわけで、現在は2巻目を読んでいます。飯塚有里も2年生に進級し、後輩が入ってきて、いよいよ主力選手として動き出す……といったところでしょうか。まだ50ページくらいしか読んでいないのでアレですが。


 最後はこの男のセリフで締めくくることにしましょう。



 やはり、熱さを持っている人が魅力的だと思うのです。私自身もそうありたいと思うのです。

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