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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 昨日、当家の藤棚の一部に間借りしていた山鳩の雛が巣立ちしたというニュースを家族から聞きました。

 「何とか、無事に巣立ったか」

 寂しさはあまりなく、安心感というか……安堵感が大きかったです。

 というわけで、話は少し前にさかのぼります。


 当家は山を切り開いた新興住宅街にあるせいか、良くも悪くも自然が豊かな場所です。近所の公園には「マムシに注意!」なんていう看板があったり、少し山のほうに行くとクマの目撃情報があったりと、若干グレートハンティングなところもありますが、まあそんなところです。

 そういうわけで家の庭でも黒地にオレンジの模様が入った山鳩の姿を見かけることはよくあったのですが、しばらく前、ウッドデッキに絡ませた藤棚の中に巣を作っている、という情報を聞きました。

 「何でまた、こんなところに」

 そう思ったのですが、実際みてみると確かに理にかなっているんですよね。しっかりとした土台(ウッドデッキの屋根部分)があるし、藤の葉っぱもうまく迷彩になって、パッと見にはうまく巣も隠れている模様。立地条件としては、なるほど、まあ悪くありません。

 そういうわけで、私と山鳩の短い共同生活(?)が始まりました。


 卵が生まれると、親は朝早くにどこかに食事に行く以外は、いつも巣の中にいて卵を温めているようでした。雨の日も風の日も、大事な卵を抱えてじっとうずくまる姿は、なかなか大変な……というか、心配なものです。

 ただ、山鳩サイドからしてみれば、これまで何世代にもわたってそうやって生きてきたのでしょうからね。DNAレベルで「そうすれば大丈夫」というのがあるんでしょう。だから、数日後にはちゃんと2羽の雛がかえっていました。


 当家に居候(??)していた雛がたまたまそうだったのかもしれませんが、イメージと違って、あんまり鳴かないんですね。口を開けて親が来るのを黙って待っている。そこに時々親鳥がやってきて、えさをあげている。ほほえましい姿です。

 雛はかなりのハイペースで成長し、1週間程度で成鳥とあまり変わらないサイズになっていました。巣がちょっと手狭になっていたようです。

 そして昨日。話によれば、何度か羽ばたきの練習をした後いったん飛び立ち、いったん戻ってきて、また飛び立ち……それっきり、そして今に至る、という具合です。


 短い間でしたが、楽しかったです。

 あと、ずいぶんと人間慣れしたものだな、とヘンに感心してしまいました。

 これに味を占めて、毎年ここで子作りに励んでくれてもいいんだよ、と思いつつ空になった巣を眺める私なのでした。

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