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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 実は犬神、爆笑問題が結構好きなんです。特に、深夜に放送していた『号外!爆笑大問題』とかが大好きでした。アレを見た時というのは、「淡々と大真面目に思いっきりヘンなことを言うのが面白いんだ」ということに気づかされた瞬間だったのです。

 そんなお二人が時事ネタを漫才形式で面白おかしく解説したのが『日本原論』シリーズ。第一弾第二弾とそれぞれ持っていますが、今回、初版から10年以上経過した2012年に購入、読んでみました(古本屋で買ってきたのです)。


 連載当初は新鮮な時事ネタでしたが、今こうして読んでみると、それはそれで面白い。「ああ、こんなことがあったっけ」なんて、一時タイムスリップしてしまうのです。

 ライフスペース、バスジャック、雪印食中毒、そして9.11……。

 政治の世界では小渕総理が倒れ、森総理が失言を乱発し、小泉内閣が狂熱の旋風を巻き起こしていました。芸能界関係ではアイコラというものが問題になり、田代まさしやいしだ壱成が逮捕されました。そしてシドニーオリンピックが開催され、それとまったく関係ないところで、田中裕二さんが金を取りました。

 やっぱりいつの時代も色々あるのです。ちなみにこの本で最初に取り上げられた時事ネタはJCOの臨界事故でした。


 一通り読んでみて、「やっぱり面白いなあ」と思いました。

 そういうのって『不謹慎』だという人もいるかもしれません。というか、それがきっと正常な感覚だと思います。

 でも、それだけじゃダメだな、とも思うのです。

 あとがきで触れていましたが、同時多発テロの直後、それをジョークにしたコメディアンが『不謹慎だ』といわれ、そのテレビ番組が打ち切りになったそうです。さらに報復の機運が高まった頃は、ジョン・レノンの『イマジン』を放送することを、これまた『不謹慎だ』ということで、自粛したそうです。

 それでもこういう『不謹慎』なことをやってのける爆笑問題。やっぱりプロはすごいと思ったのです。

 同時に、やっぱりこのくらいのスタンスがちょうどいいなと思ったのです。適度な距離のある『他人事』感覚。無関心はいけませんが、とりあえず、当時どういうことがあったのかというのを冷静に眺める手引きとなるのではないでしょうか。……あるいは、そこまで難しく考えず、「あ~そうそう、そんなことあったよねアハハ」と笑って読み捨てればいいのかもしれませんが(まさかの急展開)。



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