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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 クリスマスイブを挟んだ三連休、皆様はどうお過ごしでしたでしょうか。私はこのブログでも触れていたように、たまたま休みだった23日を除いては、いつものような仕事だらけの日々でした。まあ、誰かが休んでいる時が忙しい時ですからね。それは特に、どうということはないのですが。

 そんな中、なぜか『AKIRA』を読み始めてしまった私。読み始めたらこのくらいで止めようと思っても止まらない。結局最後まで読んでしまいました。

 今さら私がこのマンガについて、どうこうレビューしようとは思いません。国内はもちろん国外でも超絶的な支持を得て、その気になれば1万字だろうが10万字だろうが書ける人がたくさんいるだろうからです。

 だから、私はそういったレビューはしません。ひたすら大きな力の流れに飲み込まれクラクラするのを楽しむだけにしておきます。いや、高校生の頃に初めて読んだのですが、やっぱりこれは面白い。


 レビューは書きませんが、とりあえず金田の明るさと力強さに救われた、というのが30歳になった私の感想です。2~3回くらい壊滅したネオ東京でも、相変わらずの『健康優良不良少年』ぶり。もちろんケイや甲斐など、周りのみんなのサポートがあればこそですが(そうじゃなきゃ、たぶん5回くらい死んでる)、あんまり深刻ぶって考えるよりも、このくらいアバウトな方がいいなあと思ったのです。もっとアバウトな山形ってのもいましたが。超納涼力。

 初めて読んだ時にはなかった感情。見えなかったもの、理解できなかったもの。すべてを理解することは出来ませんが、年月を重ねた分、面白さも3割増4割増で味わえた。そんな気がしました。あ、ヒロイン(ケイ、カオリ)の可愛さも。

 連載完結から四半世紀ほど経とうとしている今日において、すでにネタバレも何もないかとは思いますが、最終巻の終盤で子どもの頃の金田が鉄雄にかけた言葉は、すごくよかったです。それをここで書くのは簡単ですが、それじゃあ面白くないですからね。ぜひ読んでほしいなと思います。


 *


 ちなみにアニオタ……あ、いや、コアなファンの間で何かと話題に上る劇場版は、それほど好きではありません。といっても作品自体にケチをつけるつもりはありません。触れた時期が悪かったのです。

 あの頃の私はまだ小学生で……言ってみれば子どもの頃の金田や鉄雄と同じくらいの年齢。それで理解できるわけはありません。

 「なんだかよくわからない、嫌な感じのするアニメ」

 結局そのイメージで止まっているのです。その数年後に原作を読んで、やっぱり自分はマンガの方がいいや、と思ったので、それ以来ずっと見ていません。たぶん、これからも見ることはないんじゃないかな。

 いわゆる「海外で高く評価される」映画というものを、面白そうと思えない私は、やはりセンスがないのかもしれません。「オレはオレ」と割り切れば楽なのでしょうが、そうすると世界を閉じてしまうようで少々寂しいので、そうは言いません。

 ただ、まずみようと思わない。あらすじとか予告編とかを見ても、「よっしゃ、ちょっと見てみるか」という気になれない。それが正直な感想です。

 「正しいことと、自分がそれをセレクトするかはまた別だろ」

 そういうことなのです。それは両立、共存できるものなのです。

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