クリスマスですね。メリークリスマスですよ。
私は今年もまた午後9時まで仕事だったので、ブラックニッカで酔いどれサンタ気分を味わうことは出来ませんでしたが、何とかケンタッキーフライドチキンを食べ、ケーキを食べ、シャンメリーを飲んで、慌しいながらもクリスマス気分を満喫することが出来ました。
で、今日はそんなクリスマスに関する話を、と思いまして。『こち亀』2巻に収録された『12月24日雪……』というエピソードのことを書きます。
まだまだ劇画調のバイオレンスドタバタコメディだった頃の話ではありますが、この話は他のものとは少し違います。ちょっと寂しいけど、最後は心温まる話って感じなんですが、後年のようにあからさまな? 人情物じゃなくて、最後の最後にさりげなくスッ……としのばせる、男の渋さと温かさが十二分に感じられる傑作だと思うのです。
私は今年もまた午後9時まで仕事だったので、ブラックニッカで酔いどれサンタ気分を味わうことは出来ませんでしたが、何とかケンタッキーフライドチキンを食べ、ケーキを食べ、シャンメリーを飲んで、慌しいながらもクリスマス気分を満喫することが出来ました。
で、今日はそんなクリスマスに関する話を、と思いまして。『こち亀』2巻に収録された『12月24日雪……』というエピソードのことを書きます。
まだまだ劇画調のバイオレンスドタバタコメディだった頃の話ではありますが、この話は他のものとは少し違います。ちょっと寂しいけど、最後は心温まる話って感じなんですが、後年のようにあからさまな? 人情物じゃなくて、最後の最後にさりげなくスッ……としのばせる、男の渋さと温かさが十二分に感じられる傑作だと思うのです。
12月24日。部長や寺井は家族とイブを過ごすためにさっさと去り、戸塚と中川もパーティに行ってしまって、夜勤の両さんはひとりぼっち。最初は「何がクリスマスだ!」と荒れ模様ですが、そのうち「プラモデル製作の続きでもするかな」とつぶやいて机に向かいます。
「今年もあと7日か……」
ひとり残された派出所で、寂しげな表情を浮かべながら思いに耽っていると、そこにやってきたのは「フータロー」。以前、大金を騙し取られたこともあって、最初は追い返すのですが、すぐに思い直して室内に招き入れます。さらに普段から派出所に来ては悪戯ばかりする子どもたち(これが原因でICPOを通じ南アフリカに叩き送られそうになったこともあった)も、クリスマスプレゼントに手作りの手袋を持ってやってきます。
「ダンナもこんな日まで仕事なんて、大変ですね」
「いや……そうでもないぞ」
それまで激怒したり、反対にとても寂しそうだったりした両さんが、穏やかに微笑みながらそう言うシーンを見ると、こういうクリスマスも悪くないのかな、と思ったのです。
やがて街には雪が降ってきます。派出所の前を行く子どもが「ホワイトクリスマスだね、ママ!」と言いながら歩いていくのを優しく見送ると、フータローにも「今夜は気合入れて飲むか」と声をかけます。そしてそのまま雪の降る派出所を見下ろすカットで終わります。
「Kamedas」によれば、これは初代担当・堀内さんにとっても思い出深い話だそうです(ラストがなかなか決まらず、ついに秋本先生が無言で紙を堀内さんの前に差し出した……という事件があったらしい)。
さっきも書きましたが、こういうクリスマスも悪くないな、と思うのです。普段はあまり熱燗って飲まないのですが、もしもこういう夜ならちょっと「気合い入れて」のみたいな、って気持ちにもなります。
でも、やっぱり寂しいのは好きじゃないです。色々と楽しむチャンスがあるなら、それは最大限生かしたい。だからケーキは不二家で予約したし、チキンはケンタッキーで何とか買えました。明日は7時前には家を出なければならないのでお酒は飲みませんが、精一杯クリスマスを味わえたのでよかったかな、と思います。
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12月24日。部長や寺井は家族とイブを過ごすためにさっさと去り、戸塚と中川もパーティに行ってしまって、夜勤の両さんはひとりぼっち。最初は「何がクリスマスだ!」と荒れ模様ですが、そのうち「プラモデル製作の続きでもするかな」とつぶやいて机に向かいます。
「今年もあと7日か……」
ひとり残された派出所で、寂しげな表情を浮かべながら思いに耽っていると、そこにやってきたのは「フータロー」。以前、大金を騙し取られたこともあって、最初は追い返すのですが、すぐに思い直して室内に招き入れます。さらに普段から派出所に来ては悪戯ばかりする子どもたち(これが原因でICPOを通じ南アフリカに叩き送られそうになったこともあった)も、クリスマスプレゼントに手作りの手袋を持ってやってきます。
「ダンナもこんな日まで仕事なんて、大変ですね」
「いや……そうでもないぞ」
それまで激怒したり、反対にとても寂しそうだったりした両さんが、穏やかに微笑みながらそう言うシーンを見ると、こういうクリスマスも悪くないのかな、と思ったのです。
やがて街には雪が降ってきます。派出所の前を行く子どもが「ホワイトクリスマスだね、ママ!」と言いながら歩いていくのを優しく見送ると、フータローにも「今夜は気合入れて飲むか」と声をかけます。そしてそのまま雪の降る派出所を見下ろすカットで終わります。
「Kamedas」によれば、これは初代担当・堀内さんにとっても思い出深い話だそうです(ラストがなかなか決まらず、ついに秋本先生が無言で紙を堀内さんの前に差し出した……という事件があったらしい)。
さっきも書きましたが、こういうクリスマスも悪くないな、と思うのです。普段はあまり熱燗って飲まないのですが、もしもこういう夜ならちょっと「気合い入れて」のみたいな、って気持ちにもなります。
でも、やっぱり寂しいのは好きじゃないです。色々と楽しむチャンスがあるなら、それは最大限生かしたい。だからケーキは不二家で予約したし、チキンはケンタッキーで何とか買えました。明日は7時前には家を出なければならないのでお酒は飲みませんが、精一杯クリスマスを味わえたのでよかったかな、と思います。
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