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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 振り返れば3年ほど前にも、今日と同じような話題に触れているんですよね。

 ニコニコ二十郎

 これは『椿三十郎』を見たときの話。今思うと「あぶなっかしくていけねぇ」とか、あんまり使って来なかった気がしますが(笑)、このときもはっきり『三十郎』と『三船敏郎』の区別をつけている。あえて三船氏自身のパーソナリティについては触れず、三十郎かっこいい! 最高! と締めくくっているのです。


 これと同じような感じなのが、俳優の故・松田優作。

 わざわざ犬神のようなボンクラ野郎が語る余地のない、超絶存在感と演技力の持ち主でした。と言っても私が物心つく前に故人になっていたので、『探偵物語』の再放送でそのクールさ、かっこよさにほれ込んでしまったクチなのですが。

 ただ、たとえば『もっとも危険な遊戯』とかは、最後まで見終えることが出来ませんでした。ハードボイルド? バイオレンス?

 ……なんか、イメージと違うなあ、って。

 その他の出演作品(『嵐が丘』『ア・ホーマンス』『野獣死すべし』『人間の証明』『ブラックレイン』)は、まったく見る気が起こりませんでした。


 役を演じきるために自分の身体を改造する情熱というか、プロ意識は、本当にすごいものだと思います。ロバート・デ・ニーロよりもすごいと思います。

 でも、何と言うか……すごすぎて、犬神にはついていけません。共感できません。

 「そうまでする必要あるの?」

 と、本人が目の前にいたら顔が変形するほどのマッハパンチを食らいかねないような思いが、正直な感情として、起こってしまうのです。

 だから、あまり語らないようにしていたのですが、『松田優作』じゃなくて、『工藤俊作』がカッコイイ! ということを語っておられる方の記事を読んで、「ああ、こういうのもいいんだ」と思ったのです。


 と、こんな風に『役柄』と『それを演じている人』はっきりと分けて考えるようになったのは、その方のホームページを見たおかげでした。

 そのふたつがかけ離れていればギャップが面白いし、両方が直結しているような人がいれば、それはそれで面白い。それは俳優/女優の世界だけでなく、プロレスなど『見せる』仕事に就いている方であれば、すべてに通じるような気がします。

 なお新日本プロレス所属で、観客だろうとアナウンサーだろうと見境なく襲い掛かる『新日本イチの怪奇派レスラー』(真壁刀義・談)の飯塚高史という人がいるのですが、この人は割と直結した生活を送ってるそうです。

 というのは、2008年ごろまでの「地味で目立たないけど誠実な人柄と確かな技術を持つ隠れた実力派」という、プロレスラーとしてはちょっと厳しい立場にあった頃は食生活面もたんぱく質や何やといったことに気を使っていたそうですが、ヒールターンしたあとは特に何も気にせず飲んだり食べたりしてるとか。

 「変われば、変わるものですね」(週刊プロレスより)

 ……ネットの世界では「実はいい人」で通ってるみたいですが、良心は等々力渓谷のほこらに封印したって言ってんだろ! ヴアー!(アイアンフィンガーを振りかざしながら)

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