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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
そもそも競馬というものの何たるかを知ったのが『こち亀』であったため、競馬とはギャンブル要素の強いもの――というか、それ以外の何ものでもないというのが私の認識でした。それゆえギャンブルを好まない犬神は、岩手にも岩手競馬というものがありながら、まったく興味を持っていませんでした。

 それが変わったのは、以前スピリッツで連載していた『バロンドリロンド』という漫画がきっかけでした。元アイドルジョッキーで現在はかなり微妙な立場に立たされている女性騎手『佐倉真子』と才能はずば抜けているもののあまりにもプライドが高くて誰も乗りこなせない馬『バロンドリロンド』との物語なんですが、競技者サイドからの世界を見ることでグッと魅力的に映ったのですね。

 ……もっとも、それが『女性騎手が主人公だから』見たということは否定できません。今回読んだ『きみはジョッキー』も、準主人公の女性騎手がデビューしたての19歳だというのも、読む原動力のひとつでした。

 本当はそういうの、よくないのかもしれません。私自身、『女性だから興味がある』という思いがある一方、『女のくせに』『女ながら』という言葉には強い反発を覚えます。

 あるいは、矛盾するかもしれません。ただ、理論はともかく感情的な部分は、きっと私が男性だから女性に惹かれるという、すごく生理的な理由だと思うんですよね。だからこれはもう仕方がないと考えることにしました。ひとまず感情的なものは「そういうものだ」と割り切って、その上で応援する、と。


 さて、先ほども書いたように本編の準主人公である女性騎手は19歳です。でもって主人公の男性厩務員も19歳。ふたりともデビューしたての新人です。普通であればこれからいろいろな経験をして大きく成長していくというものなんですが、二人が所属するのは閉鎖寸前の地方競馬。そこにいるのは大半が、すでに色々な経験をしすぎて漂着したようなオッサンたちばかり。若い二人にとってはかなり厳しい環境です。

 でも、やはり熱さというか、現状をもっとよくしようという気持ちがあれば、変わるのです。少しずつでも。

 まあ、あまり、漫画的な展開はありませんが。名のでこないだ読んだライトノベルというわけではなく、『青春小説』と言われるジャンルのものなんだな、と思います。


 例によって感想は後ほど本館の方に書こうと思いますが、ひとまず速報まで。




 * 岩手競馬と言うのは全国的に見ても女性騎手を多く輩出しているところだと、先日IBCラジオで地元アナウンサーが言っていました(加藤アナだったかな。イブニングジャーナルです)。1970年代に日本初の平地女性騎手(とWikipedia:女性騎手の項目に書いていた)の高橋優子さんも岩手だし、昨年引退してしまいましたが皆川麻由美さんという人もいました。そして現在、新たな女性騎手がデビュー目指して岩手のどこかの厩舎で練習中である……というのを同じイブニングジャーナルで聞きました。どこのどなたさんなのかは調べても出てこないのでアレなんですが、ともかくデビューしたら犬神も応援します。

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