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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 基本的に私が住まう場所は内陸ど真ん中なので、今回のチリ地震に伴う津波に関しての被害や何やというのはありませんでしたし、心配することでもなかったのですが、それでも同じ県の沿岸部の人たちのことは心配でありました。

 何せ我が県は明治の時代から大津波の被害に遭い、壊滅的な人的・物的被害をこうむった過去があり、そのため当事者ではないにしても、やはりそのあたりは気になってしまうのであります。

 
 古くは明治29年(1896年)に起こった明治三陸地震。この時は38m(場所によっては50m以上)もの津波が押し寄せ、壊滅的な被害をもたらしました。

 そのあとは昭和8年に起こった昭和三陸地震。この時は特に田老町(現・宮古市)が壊滅的な被害をこうむったそうで、全人口の42パーセントが亡くなり、家屋の98パーセントが倒壊したといいます。実際、その時の写真を見ると、ほとんど更地のようになってしまっていて、ぞっとしてしまいます。

 その時の体験談としては、こちらの文章が詳しいです。

 昭和8年 三陸大津波

 正直なところ何十メートルもの津波ってどれほどのものなのか想像がつきにくいのですが、実際に海岸沿いの道路を走っていると、その高さが実感できます。海をはるか眼下に見下ろすような高さの場所を走っているのに、「ここまで津波がきました」という看板が大きくドンと掲げられていて。

 「こんな津波が来たら、一体どこに逃げたらいいんだ……」

 と、すっかり震え上がってしまったのですね。以来、私は津波を決して甘く見ないようになったのです。

 
 そして50年前、同じくチリで起こった(地震に伴う)津波。

 もちろん犬神が生まれるはるか前なので、歴史の中の出来事なのですが、そのことを知った時は地球の裏側から津波がやってくるのか! というのは不思議な驚きを感じました。

 で、その時は我が県でも人的被害が出たので(田老町は昭和8年の大津波を教訓にして作られた超巨大防潮堤のおかげで被害なし)今回も非常に心配していたのですが、とりあえず人的被害がなかったようなのでホッとしました。多少、建物などが水をかぶる被害はあったみたいですが。


 近日中に吉村昭『三陸地震大津波』を買ってきて読みたいと思います。やはり津波はとても怖いものなのです。

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