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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 昭和29年は1954年。

 ……ってことはこの年に生まれた人は56歳ですね。

 56歳というと、全日本プロレスの渕正信さんが確かこないだ56歳になったはず。

 すると私の親父は、渕さんと同じ年齢だったんですね。

 自分ではもちろん言うわけないし、あえて私から言うこともありません。ただそういう日なんだな、今日でちょうど親父は56歳なんだな。そう思ったっていう話で。

 [ 本題 ]

 ず~っと前に八幡平の山の中にある、秘湯の雰囲気漂う温泉「松川温泉松楓荘」に行った時のこと。

 よくある温泉宿のお土産に混ざって、なぜか数冊の本が売られていたのですが、その中にひときわ目立つ金色のケースに入った一冊の本がありました。

 「不思議の国のアリス・オリジナル」

 ……ちょっと考えた振りをして、これは手元に置いておかなければならないな、と思いすぐにレジに持っていったのでした。


 高校2年生の時に鳥取県米子市にある某古書店(今もあるかどうかはわかりません)で見つけた「ルイス・キャロル詩集」を読み、そのまま卒業論文まで書いてしまった、私にとっては楽しくて少しつらい思い出のある本です。

 ただ、そのくせオリジナル版――出版を前提としたのではなく、親友アリス・リデルへのクリスマスプレゼントとして手書きの挿絵と言葉でつづられた『アリスの地下の国の冒険』を読んだことは今まで一度もなかったのですね。

 昨晩、それをふと手にとって読んでみました。

 チョッキを着て時計を持ったウサギを追いかけて穴に落ちるくだりなど、当然? 『不思議の国』と共通する部分はありましたが、後の『不思議の国』ではまるごと差し替えられたエピソードもあります。

 全体的に思ったのは、(日本人には難解な?)言葉遊びとか、そういったものがなくて、すごく素直な『お話』として読めたな、ということ。まあ、『不思議の国』を読んでいた頃は色々思いつめた学生時代で、今は毎日色々あるものの考え方がだいぶ変わった社会人だから、なのかもしれませんが。

 うん、やっぱり、そこそこの値段だったけど買ってよかったな、と思います。

 ただ、こんな記事を書いているリビングで見ているのは『デトロイト・メタル・シティ』なのですが……全ッ然世界観が違いますね本当にね。

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