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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
25年ほど生きてきて、今年、一度だけ、雲の上に行きました。

空を飛んだのは2回。1度目はヘリコプターで、2度目はジェット機で。

ですが、乗ってみたいのは、乗って空を飛びたいのは、

もっとゆっくり飛ぶ、もっと古い飛行機だったりします。


要するにYS-11とか、もっといえば複葉機とか、そういう古~い飛行機に乗って空を飛びたいんですよ。YS-11から複葉機って時代さかのぼりすぎか。というかあれだ、「紅の豚」のイメージ直結なのかな。ちげぇねぇ! ってね。

ただ、実際的にはポルコ・ロッシの赤いやつじゃなくて、こちらのHPの「クラシックプレーン」の中の135番にある「中島式P-1郵便機」です。1930年代のわずかな期間にわずかな機数だけ生産された、マイナーな航空機のようですが、それでもすごく好きです。なぜか。「戦うための飛行機」じゃないから、というのが率直な感想です。

私はいわゆる軍用機が大好きで……まあ、とにかく大好きです。それも以前は「疾風」や五式戦(名無し)といった現実に活躍したものや「震電」のような実戦投入はできなかったもののとんでもなく強そうなロマンのある戦闘機ばかりに目がいっていたのですが、「彩雲」や「東海」のような偵察・哨戒機や、「剣」のような(実際の用兵上はともかく)作り手の篤い志を感じられるようなものも好きになり、さらにそれが広がって、こういう、民間の航空機も好きになったという次第です。

加えてこの日も書きましたが、手紙を運ぶのに空を飛ぶと言う思想がファンタジィの領域だったために、実際にそういうのがあるというのが余計にうれしくなりました。

昼も夜も、手紙を届けるためにひとりで空を飛ぶ……。そのイメージがすごくロマンティックと言うか、ファンタジィな感じできやきやした気持ちになってくるのですね。ちなみにこの「きやきや」というのは泉鏡花が好んで遣う表現だと、澁澤龍彦氏のエッセーで読みましたので、無理に使ってみました。

米国でエアプレーンと言うと、どうやら飛行機全般のことを言うようですが、私の場合はそういったクラシカルな趣のある飛行機のことを指す意味として、この言葉を気に入って使っている次第です。

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