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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 先日思うところあって、かつて私が通っていた大学へ行ってきました。

 別に懐かしい気持ちにひたりたかったとか、そういうことではありません。ただ近くまで行ったから、寄ってみただけです。た、たまたま近くまで行っただけなんだからね!

 ……と、今はやりの言い方をしてみましたが、本当にそんな感じです。

 まあ、懐かしい気持ちがまったくなかったわけではありませんが。


 切っ掛けは、全然関係ないタイミングでかつて通った道を「車で」通ったから。

 春・夏・秋は自転車で通っていたのですが、さすがに冬の道は少々怖い……ということで、冬の間は電車通学をしていたのですね。

 IGRいわて銀河鉄道・滝沢駅から我が大学までは、数キロほどの道のり。これをとぼとぼと歩いて学校に行ったり学校から帰ったり。

 今でもそうですが、この犬神、意外と歩くことが好きなんです。歩きながら色々なことを考えたり、感じたりするから。……単純に移動として考えると、なかなか目的地に着かなくて肉体的精神的の両面から苦痛になってしまうことがしばしばあるのですが、特に時間に縛られることなく歩くのは、結構楽しいのです。

 当時はとにかく、時間はたくさんあったから、色々なことを考えて歩きました。

 車で通り過ぎれば一瞬ですが、実際に自分の足で歩くと、当然色々なものが見えてきます。

 頭の中にある当時のイメージと、リアルタイムに飛び込んでくる景色を重ね合わせると、気づかないふりをしていた当時の細かいことが見えてきて、なかなか面白いのです。

 まあ、現実と言うものをきちんと受け入れられるようになったから、こんなことが出来るようになったのかもしれませんが。


 そのあと、折り返して「もうちょっと、もうちょっと」と言っているうちに、ついに大学の校舎まで来てしまいました。

 中学・高校であれば、モロ私服でなおかつそれなりに年齢を重ねてきた犬神が入れば、建造物侵入の現行犯で夕方のニュースに出てしまうのは火を見るより明らか。

 ところがご存知のとおり大学というのは非常にオープンなところですし、私もこれでも数年前までは関係者だったので、勝手知ったるなんとやら。その気になればかなり自由闊達に振る舞うことも出来ますが、特にすることもなかったのでちょっとトイレを借り、ついでにポッカコーヒーを飲んで、さも学生であるかのように掲示板を眺めて帰ってきました。

 懐かしいと言う気持ちがなかったわけではないのですが、どちらかというと「バラエティのロケ企画でニセ学生を装い潜入したお笑い芸人」のような立場と言いましょうか、単純に学生の振りをすることが楽しかったのです。


 結果的に数キロからの道のりを歩いたので、ちょっとしたウォーキングの効果もあるし、なかなかいいかもしれません。せっかくなので今度は「学生に混じって普通に食堂でメシを食う」「コンピュータ室に無断侵入してネットやり放題」……と、少しずつエスカレートさせてみたいと思います。

 もちろん度が過ぎれば、手が後ろに回ることはないにせよ、本当に二度とキャンパスに足を踏み入れられなくなるかもしれないので、あくまで「ちょっとしたイタズラ」程度にとどめておこうと思いますが。

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