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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 先日チラリとハンバーガーの話題が出たので、それに関連して。

 ……犬神も多分に漏れず、ハンバーガー、それも外食産業におけるハンバーガーと言えば街中に店を構えるマクドナルドになってしまうのですが、それ以外のものもごくわずかながら食べたことがあります。

 それが、よりによって伝説の『バーガーシティ』なんですよね・・・。



 
 私がかつて住んでいた盛岡市仙北町にも1軒あったんです、この『バーガーシティ』という店が。

 ちょっと調べると、なるほど、80年代に格安ハンバーガーで一斉を風靡したと言うことですが、もちろん犬神はそんな時代のことは知りません。当時の私はただ「近所にあるファーストフード店」というイメージしかありませんでした。

 当時、というのは今をさかのぼること15年。私が中学1年生だった頃です。

 皆様もそうかも知れませんが、これまでの人生で一番背伸びをしていた時期が私の場合、この中学1年生の頃でした。それまでランドセルを背負っていたコゾーが、いきなり学ランで、とりあえず格好ばかりもビシッと決めているのですからね。何となく、「それまでのオレとは違うんだよね、フフン」と思って色々なことをしました(何となく、そういう気分にさせられた、というのもあるかもしれませんが)。

 もっとも、「当時、出たばかりのUCCのブラック無糖を飲む」「自転車で隣町のゲーセンに行く」など、当時の視点で見ても可愛いものでしたが、そういった行為の一環として「ひとりでファーストフード店に行き、食べる」というのもありました。

 それまでは、あまりお金も持ってないし、そんなところにひとりで(もしくは同年代の連中と)行くなんてとんでもない! という気持ちでありましたが、「もう中学生」なんだから、という理屈も別にあったわけで、ともかく自分にとっては大変に勇気のいる試みだったのです。


 ここで私が大好きだったのが「ベーコンエッグサンド」。これにポテト、コーラの定番サイドメニューをつけ、少し余裕がある時はこれに「オムレットケーキ」を付加。当時はまだ土曜日が休日ではなかったので、午前中で学校が終わるとダッシュで帰宅、そして一瞬だけ家に帰ったあと、すぐにまた飛び出して優雅な? ランチタイムとしゃれ込んだのでした。

 仙北町にあった店舗はそこそこ広い店内の食事スペースがあって、なぜか? マンガ本がたくさんありました。まあ犬神はそのおかげでそこで初めて真剣に「あさりちゃん」と向き合い、好きになってしまったのですが。

 あと、「めぞん一刻」とかもあって、ほんの少しだけ読んだことがありますが、やはり中1のアホガキには少々難しく(苦笑)、同じ作者ならラムちゃんの方が圧勝気味だったのであります。


 そんなひと時の楽しみを提供してくれた「バーガーシティ仙北店」ですが、ある日を境に「正華飯店」という中華料理店になってしまいました。ついでに言うとそこは日本共産党の連絡所になっていたので、どうも赤く染まってしまったみたいです。

 そのため私もその店に一切行かないようになったのですが、その後は居酒屋になったんじゃなかったかな。もうその頃には犬神も仙北町を離れてしまったので、どうなったか定かではありませんが、最近はあのあたりも劇的に変化してしまったので、あの店が完全に記憶の中だけの存在になってしまったのは動かしがたい事実でしょう。

 もちろん、その店がつぶれて以来、あの味を口にすることはありません。もっとも一度か二度だけ、『ドムドムバーガー』で同じようなメニューを食べたことがあるのはあるのですが、今やそのドムドムバーガーもダイエー撤退とともに消滅。

 死ぬまでに何が何でも絶対食べたい! というほどではないのですが、今までも、そしてこれからも。「あさりちゃん」が本気で好きになり、「めぞん一刻」に触れたあの店のことは、きっと忘れないんだろうなあと思います。

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 私がかつて住んでいた盛岡市仙北町にも1軒あったんです、この『バーガーシティ』という店が。

 ちょっと調べると、なるほど、80年代に格安ハンバーガーで一斉を風靡したと言うことですが、もちろん犬神はそんな時代のことは知りません。当時の私はただ「近所にあるファーストフード店」というイメージしかありませんでした。

 当時、というのは今をさかのぼること15年。私が中学1年生だった頃です。

 皆様もそうかも知れませんが、これまでの人生で一番背伸びをしていた時期が私の場合、この中学1年生の頃でした。それまでランドセルを背負っていたコゾーが、いきなり学ランで、とりあえず格好ばかりもビシッと決めているのですからね。何となく、「それまでのオレとは違うんだよね、フフン」と思って色々なことをしました(何となく、そういう気分にさせられた、というのもあるかもしれませんが)。

 もっとも、「当時、出たばかりのUCCのブラック無糖を飲む」「自転車で隣町のゲーセンに行く」など、当時の視点で見ても可愛いものでしたが、そういった行為の一環として「ひとりでファーストフード店に行き、食べる」というのもありました。

 それまでは、あまりお金も持ってないし、そんなところにひとりで(もしくは同年代の連中と)行くなんてとんでもない! という気持ちでありましたが、「もう中学生」なんだから、という理屈も別にあったわけで、ともかく自分にとっては大変に勇気のいる試みだったのです。


 ここで私が大好きだったのが「ベーコンエッグサンド」。これにポテト、コーラの定番サイドメニューをつけ、少し余裕がある時はこれに「オムレットケーキ」を付加。当時はまだ土曜日が休日ではなかったので、午前中で学校が終わるとダッシュで帰宅、そして一瞬だけ家に帰ったあと、すぐにまた飛び出して優雅な? ランチタイムとしゃれ込んだのでした。

 仙北町にあった店舗はそこそこ広い店内の食事スペースがあって、なぜか? マンガ本がたくさんありました。まあ犬神はそのおかげでそこで初めて真剣に「あさりちゃん」と向き合い、好きになってしまったのですが。

 あと、「めぞん一刻」とかもあって、ほんの少しだけ読んだことがありますが、やはり中1のアホガキには少々難しく(苦笑)、同じ作者ならラムちゃんの方が圧勝気味だったのであります。


 そんなひと時の楽しみを提供してくれた「バーガーシティ仙北店」ですが、ある日を境に「正華飯店」という中華料理店になってしまいました。ついでに言うとそこは日本共産党の連絡所になっていたので、どうも赤く染まってしまったみたいです。

 そのため私もその店に一切行かないようになったのですが、その後は居酒屋になったんじゃなかったかな。もうその頃には犬神も仙北町を離れてしまったので、どうなったか定かではありませんが、最近はあのあたりも劇的に変化してしまったので、あの店が完全に記憶の中だけの存在になってしまったのは動かしがたい事実でしょう。

 もちろん、その店がつぶれて以来、あの味を口にすることはありません。もっとも一度か二度だけ、『ドムドムバーガー』で同じようなメニューを食べたことがあるのはあるのですが、今やそのドムドムバーガーもダイエー撤退とともに消滅。

 死ぬまでに何が何でも絶対食べたい! というほどではないのですが、今までも、そしてこれからも。「あさりちゃん」が本気で好きになり、「めぞん一刻」に触れたあの店のことは、きっと忘れないんだろうなあと思います。

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