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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 昨日、ちょっと昔のことを書いたので、もうひとつ。

 これは昨日の時間よりもさらに前、私が高校生だった頃なのですが。


 その頃はちょっとカッコつけて? 澁澤龍彦などを読むなど、相当ねじくれた少年だったのですが(苦笑)、それでなくても本を読むことは結構好きで、よく図書室に足を運んでいました。

 とりあえず文学から科学まで、うろうろと歩きながら本のタイトルを見る。

 その中で、確か歴史書のコーナーだったと思うのですが、今でも妙に記憶に残っている本がありまして。

 ……というよりも、ポリスの音楽を聴いていて、また思い出したというべきなのかな。


 少し検索すると、一冊はすぐに出てきました。

 マウス―アウシュヴィッツを生きのびた父親の物語

 タイトルを何となく覚えていたから、こちらは早かったです。内容はカスタマーレビューとかをご覧いただければわかると思います。……というか中身はあまりきちんを読んでいないのです。タイトルのゴシック体も怖かったし、その時点ではこれが一体どういうものなのか、よくわからなかったし。

 せいぜい冒頭の数ページを読んで、「このくされタマゴが」という言い回しが面白いね、ということを友達と話して笑うくらいしか出来ませんでした。


 もう一冊は、これはもうタイトルも覚えていません。

 ただ、上記の『マウス』と同じ並びにあったので、これもまたナチスドイツ関連の本だっただろう、と思います。

 ただ、今でもよく覚えているのは、今風に言えばツインテールの髪型の女の子が黒い目隠しをされている白黒の写真が表紙になっているということ。人によってはこのキーワードだけである種の想像を膨らませる方もいるかもしれません。私も不謹慎ではありますが、そのクチでした。

 ただ、中身がそういうものではなく、ピューリッツァー賞もののリアルな写真集である――ということはすぐに想像できましたから、こちらは一度か二度手に取っただけで、そのあとはもう本棚のどこにあったのかさえ忘れてしまいました。


 正直に申し上げると、その頃は今よりもずっと残酷でエゲツナイものが大好きでした。そういった本を手に取ったことも、かくも深く記憶に残っているのも、そのせいなのかもしれません。

 ただ、こういうことがあるたびに、気持ちのいい記憶だろうと怖い記憶だろうと、そういうものがあって、今の自分があるんだろうな、と思うのが私の定番。嫌な記憶を取り除いたら、そのおかげで逆に気持ちよく感じたことも忘れてしまうかもしれないですからね。

 ……あれ? これって高校の倫理の授業か何かで聞いたような気がするなぁ。ってことは、何となく過ぎ去ったかに思われた犬神の高校時代も、そこそこ実になっていたということか。

 ということで、オチがついたのでこの辺で今日はお開きということで(笑)。

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