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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
「アンダーディフィート」だの「ボーダーダウン」だのといった、動体視力をたぶんに使うSTGに疲れてしまったので、ゆっくりと「天下御免」などをやっている犬神です。

なに、この「元禄商人シミュレーションゲーム」をご存知でない? 要するに江戸時代の商人となり、ちりめん問屋(注・他にもあります)のご隠居ならぬ若旦那となって店を切り盛りしつついっぱいお金儲けしましょうというゲームです。

ゲームを開始して何をしたらいいんだ。はい、まずは船を作ります。それから船に乗せる船頭を雇います。それからあなたの問屋として扱う商品を、さし当たって堺で買います。そしてあとは手代を雇って売らせれば、毎月お金が入ります。

ところでゲームをやっていて、どうも寄港地がいっぱいあるのに堺にしかいけない。というわけでとりあえず、その土地の藩のお偉い方に頼みに行こうってので、とりあえず染物問屋として漆の取れる釜石港に入れてもらうべく、我が南部盛岡藩の家老のところにお願いに……。

速攻で断られました。

じゃあ、寄付して貢献しよう。ということで月に1度くらい、1000両ずつ上げました。「山吹色のお菓子」もあげようとしましたが、「そんなものはいらぬ」と断られ、さすがは盛岡藩、要領は悪いがプライドはあるぜ、といって(ゲーム内で)2年経過。

……何も変わりませんでした。

攻略サイトによれば、何度も推せば渋々がった振りをしてお菓子を受け取るということで、お菓子の下に400ばかり包みクリック連打。……なるほど、10数回くらい断った挙句に受け取りました。そして味を占めた私は毎日毎日、そのお菓子を付け届けに行きました。

2ヵ月で釜石港への寄港の許可が出ました。

世の中、金だ(とりあえず元禄時代、商人として生きる場合に限って)――そんな当たり前のことに、私はようやく気づきました。

それからはもう、金を使って善行を働く日々。

街で借金に困った侍がいれば、30両。おとっつぁんの薬代に苦心する娘に、30両。さらには財布を落とした市川団十郎(!)にも30両、そして江戸で迷子になっている浅野匠頭(!!)にも、50両。

いずれご禁制の品(洋酒、アヘン、ギヤマン)に手を出したり、ライバルを暗殺したり、さらに大もうけしようかともくろんでいる極悪商人一歩前の小悪商人江戸屋元禄(という名前なのです)でした。

とはいえ、

「近頃世間に流行るもの 押し込み強盗 高利貸 賄賂をもらう偉ぇ人
 金、金、金の世の中で 泣くのは弱い者ばかり
 涙を拭いておいでなせぇ 恨みを晴らす仕事人 陰膳据えて待っておりやす」
(必殺仕事人Ⅳ OPより)

という啖呵が好きな犬神、多少汚い手は使っても、人の道から外れたことはしたくない、と思うのです。やっぱり……ね。

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