先日から再びアナログテープが重要なポジションを占めるようになり、ほぼ毎日、カチャカチャシャーと音楽を聞いている今日この頃ですが、そうすると生きてくるのが私がかつて集めたコレクション。
中学生の頃に数キロ離れたTSUTAYAで借りてダビングした『魔法騎士レイアース』のサントラ、高校のころに自転車に乗りながら聞いて危ないほどテンションが上がった『ピュア・トランス』シリーズ、そして大学の頃に友人からもらった、様々な音楽の詰め込まれた120分テープ……。
どれもこれも、簡単に手に入るものではないので、テープそれ自体がすごく貴重な財産です。そしてそれを聞くたびに、私もあの頃に戻ってしまう感じがします。今日はそんななかのひとつを。
カリガリというバンドの音楽が詰め込まれたテープがあります。本来は120分テープに収録されていたのですが、ご存知のように(いや、知らない人も多いのかな)、長時間録音テープというのは薄くてカラみやすいので、これを60分テープにダビングして聴いているのですが、実に……実に暗いのですね。
ただ、その暗さは、その頃(2002年ごろ)の私そのものだったのだから、たまらない。もちろんそれは2009年の今、外側からその頃の自分を見たから、そう言えるのでしょうが。
その頃の犬神は、まあ典型的な文化系ダメ人間でした。今も6~7割はそんな感じですが、とにかく努力が嫌い。つらいこととかめんどくさいこととか、そんなことにぶつかると、とりあえず逃げる。「自分は違うから」つって、すぐに土俵を割って、物語の世界に引きこもる。そんな感じ。
まあ、文学部所属でしたし、そうやってレポートなり何なりさえ書けばそれでよかったのですが、今振り返るとよくあんなに読んだり書いたり出来たなあと思ってしまいます。確かにそれはすごくいい時間でしたが、明日から同じことをもう一度やれといわれたら……ちょっと、勘弁してって感じ(苦笑)。
で、その頃はとにかくそんな感じで文学を読み、一般的ではない音楽を聴き、ひたすらに精神的な世界を求めて。……いずれその世界から追い出されることはわかっていたものの、それを完全に受け入れられないままに。
とりあえず、少し思ったのは、きっと私は「狂人になりたかった」のだろうと思います。そういうのがとてもかっこいいと思ったから。
ただ、狂人になるのも才能がいるし、努力がいる。それに今の自分の世界をすべて捨てる決断もいるでしょう。……ただ、私にはそれが出来なかった。かといって普通に社会人として上手にやっていくための力も足りなかった。そんな中途半端な気持ちのまま大学を卒業したために、1年そこそこで心療内科行きになって……って、それはまあ、別な話ですが。
ただ、意外と今のこの中途半端な立ち位置も悪くないなと思うのですね。意外と上手にバランスできてる感じで。こうやって外側から見て、色々と気づいたり面白かったりすることもたくさんありますし。
あんまり振り返ることをしなかった高校生・大学生時代のネタは、まだまだたくさん眠っているような気がするので、また何か思い出したら書きます。って、面白いのは私だけなのかもしれませんが(苦笑)。
中学生の頃に数キロ離れたTSUTAYAで借りてダビングした『魔法騎士レイアース』のサントラ、高校のころに自転車に乗りながら聞いて危ないほどテンションが上がった『ピュア・トランス』シリーズ、そして大学の頃に友人からもらった、様々な音楽の詰め込まれた120分テープ……。
どれもこれも、簡単に手に入るものではないので、テープそれ自体がすごく貴重な財産です。そしてそれを聞くたびに、私もあの頃に戻ってしまう感じがします。今日はそんななかのひとつを。
カリガリというバンドの音楽が詰め込まれたテープがあります。本来は120分テープに収録されていたのですが、ご存知のように(いや、知らない人も多いのかな)、長時間録音テープというのは薄くてカラみやすいので、これを60分テープにダビングして聴いているのですが、実に……実に暗いのですね。
ただ、その暗さは、その頃(2002年ごろ)の私そのものだったのだから、たまらない。もちろんそれは2009年の今、外側からその頃の自分を見たから、そう言えるのでしょうが。
その頃の犬神は、まあ典型的な文化系ダメ人間でした。今も6~7割はそんな感じですが、とにかく努力が嫌い。つらいこととかめんどくさいこととか、そんなことにぶつかると、とりあえず逃げる。「自分は違うから」つって、すぐに土俵を割って、物語の世界に引きこもる。そんな感じ。
まあ、文学部所属でしたし、そうやってレポートなり何なりさえ書けばそれでよかったのですが、今振り返るとよくあんなに読んだり書いたり出来たなあと思ってしまいます。確かにそれはすごくいい時間でしたが、明日から同じことをもう一度やれといわれたら……ちょっと、勘弁してって感じ(苦笑)。
で、その頃はとにかくそんな感じで文学を読み、一般的ではない音楽を聴き、ひたすらに精神的な世界を求めて。……いずれその世界から追い出されることはわかっていたものの、それを完全に受け入れられないままに。
とりあえず、少し思ったのは、きっと私は「狂人になりたかった」のだろうと思います。そういうのがとてもかっこいいと思ったから。
ただ、狂人になるのも才能がいるし、努力がいる。それに今の自分の世界をすべて捨てる決断もいるでしょう。……ただ、私にはそれが出来なかった。かといって普通に社会人として上手にやっていくための力も足りなかった。そんな中途半端な気持ちのまま大学を卒業したために、1年そこそこで心療内科行きになって……って、それはまあ、別な話ですが。
ただ、意外と今のこの中途半端な立ち位置も悪くないなと思うのですね。意外と上手にバランスできてる感じで。こうやって外側から見て、色々と気づいたり面白かったりすることもたくさんありますし。
あんまり振り返ることをしなかった高校生・大学生時代のネタは、まだまだたくさん眠っているような気がするので、また何か思い出したら書きます。って、面白いのは私だけなのかもしれませんが(苦笑)。
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