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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
「1976年のアントニオ猪木」という本を読みました。

 これ、こないだテレビで猪木vsアリ戦を見たあたりに、ず~っと前に『カクトウログ』さんが書評しているのを見つけて、ずっとそそられていたものです。何せ30年以上前のことですし、ましてやプロレスでアントニオ猪木といえば、バルンガのごとく話が膨らんで『伝説』になってるものだから、ひとつひとつの証言をもとにシャープに切り込んでいく本書はすごく鋭く、興味深いものでした。

 特に興味深かったのは、アリ戦……の後に行われたパキスタンでのアクラム・ペールワン戦。ネットで見ると様々な記事が飛び交っていて、特に気になっていたのは負けたあとのアクラムのこと。やれ自殺しただの、後遺症で数ヵ月後に死んだだの、なんだの……。

 「ゴチャゴチャ言わんと……」とは前田日明ですが、そういった本当かどうかわからない話を自分の中でビシッと決着をつけたい。猪木vsアリ戦はある程度決着がついていたので、とにかくこの章はじっくりと読みました。

 あとは、韓国で行われたプロレスにおける一幕。これはそういう試合があったこと自体知らず、そもそも韓国のプロレスラー自体(力道山と大木金太郎さんぐらいしか)知らないので、これまた大変に興味深く読みました。

 正直、「これが本当のプロレスなんだ!」ということを言うと、「本当に本当の」ことを知っている人たちから袋叩きまたは白眼視されてしまうので、この際それは脇に置いといて、非常に面白かったです。ことあるごとに揺らいでいる私の『猪木最強伝説』に鋭い芯がズンズンと刺さり、再びガッチリと補強された感があります。

 この際、『ショー』でも『演劇』でも『リアルファイト』でもいいのです。実際に大の男が四角いリングの上で汗を流し、時に血を流し、痛みに耐えながら全力を尽くす。それを見て純粋に興奮する、ただのプロレスファンですから、私は。


 そんなプロレスの話題ですが、時は一気に現在進行形に。そんなオールドな人のことも好きな一方で、こないだついに三冠王者になった高山善廣さんのファンでもある犬神は久々に『週刊プロレス』を購入、チャンピオンカーニバルという一大リーグ戦に向けた意気込みから今後の展望まで語ったロングインタビューを読んだのでした。

 武藤敬司社長をタコ呼ばわりし、キャリアが浅いながら同じリーグ戦にエントリーした若手を『(優勝争いには)関係ないだろ』と一蹴、そして全日正規軍の中では一、二を争う実力者(のはず)の小島聡さんを「ダメだあいつは(笑)」とバッサリ。ものすごい上から目線なのですが、実際に今、一番上にいるのだから、たぶん誰も言い返せないのでは。言ってる内容もきわめて正論ですしね。

 ベルトをほとんど獲得し、しかも今のところ負けるところが想像できない圧倒的な強さを誇るチーム「GURENTAI」。正直なところ本隊も本来のヒール軍団であるVMもかすんでしまうほど。……とはいえスポーツナビで小島聡さんもラリアットで優勝に動き出しているみたいだし、昔も今もやっぱりプロレスは楽しい。そしてプロレスラーは強いのです。

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