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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 古いプロレスラーの話をしたいと思います。

 たとえば検索で「インテリジェントモンスター」と入力すると、『ブルーザー・ブロディ』というレスラーのことが真っ先に出てくると思います。私が詳しい情報を知ったころにはもう故人となっていましたが、強烈な悪役レスラーとして当時(80年代)大活躍したというのは、今も資料が伝えるところ。

 その一方で元々新聞記者だったこともあり、大変にクレバーな人物であったと言います。そのことを語るもっとも有名なエピソードが、入場時はチェーンを振り回すことについての話。いわく、「初めてプロレスを見に来た年配の方も、『あのチェーンを振り回すやつは誰だっけ』というイメージを持って帰る。その時点でおれの勝ち」なそうです。

 ただプロレスが好き、だけではないのです。ものすごく賢いのです。


 もうひとり、私が同じように「インテリジェントな人だなあ」と思ったのが、これまた故人なのですが、ジャンボ鶴田さんです。

 ブロディとは反対にベビーフェイスのトップクラスだった鶴田さんではあるものの、つけられたあだ名は「怪物」。とにかくメチャクチャ強かったのですが、強いだけじゃなかったのです。そう思ったのは、鶴田さんに少し遅れて全日本プロレスに入門した渕正信さんのブログ「酔々ブルース」を読んでいた時のこと。

 お互いがまだ20代前半の若手時代。哲学的な本を読んで、その本に影響されて、生きるとは何ぞや!? みたいな難しい話をいきなり渕さんにした、という回想をブログの中で述べられていて、やはり読書家なのだなと思った一方、「鶴田さんとは言え本に影響されて、そういうことを語るのだな」と、変な親しみを覚えてしまいました。まあ鶴田さんの場合、直後に渕さんを連れ添いナンパに繰り出すと言う率直な? 部分もあるのですが。


 ブルーザー・ブロディとジャンボ鶴田。そしてフランク・ゴーディッシュと鶴田友美。プロレスラーの場合、こういうギャップがあるから面白い。関係者として付き合うとなれば当然、面白いだけではすまないこともあるのかもしれませんが、いちファンに過ぎない犬神は単純にそう思います。

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