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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 茂木健一郎・重松清の両氏による対談をまとめたもの『涙の理由』という本は、恥ずかしながらめざましテレビのランキンGOODですよ! のコーナーで知りました。ランキング外の注目ナントカというので紹介されたのが切っ掛けで、2日後には本屋にて早速買い求めたものです。

 犬神はどちらかというと泣き虫な方だったのですが、中学~高校と「出来るだけ泣かない、というか感情を完全に制御する」訓練を積んだおかげで? 大分、そういうものに対する耐性がつきました。

 だから当節流行の『泣ける映画』『泣ける小説』というものはまったく理解できません。いくらおすぎが泣こうが全米が泣こうが世界中が泣こうが「じゃあかっしゃい」と町田康さんのモノマネで一蹴してしまいたくなるのですね。

 そう言ったものに対して、真っ向から批判をぶつけたのは、私は今年の正月に東スポに載っていたビートたけしさんの記事しか知りません。だからとりあえず、『泣ける』ものに抵抗する武器はあるつもりなのですが、今回はさらに一歩踏み込んで、

 「どうして、そんなに『泣ける』ものがいいのか?」

 と思ったのが、直接的な購入の理由でした。私は脳科学者というと養老先生しか知らないのですが、もしかするとその理由、もっと言えば「人間が泣く『科学的な』理由」というものが、この本を読めば明らかになるのでは、と思ったのですね。


 で、一通り読みました。

 自分にとっては理由がよくわからない、不可解な現象として体験してきた涙に、ピシッとした裏づけをもらうことができたように思います。読んでいて、「ああ、そういえばこういうことあったなあ」「そうすると、おれが体験したことは、こういうことなのかなあ」とかって。

 本を読んだのは外出先の車の中だったのですが、読んでる途中で色々な言葉がこみ上げてきて、慌てて携帯でメモしてしまいました。こんなの初めて(笑)。

 とりあえず一度だけ、ザッと通して読んだだけなので、詳しい内容とか自分の体験を絡めた話とかは、まだ書けません。何度も読んで、できるだけ内容を自分のものにして、さらに自分の体験も引っ張り出しながら、かき混ぜてひとつの『理由付け』をしたい。そんな風に思っています。あと、自分はやはり『作家』というものには絶対になれないと思いました。

 物語は、自分で書くより読むのが一番。これが今回の結論です。いや違います。まだ結論は出ていません。たぶん、続きます。

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