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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 早寝早起きを心がけ、6時前には起きている犬神ですが、今朝はCSで「一休さん」を見ました。

 リアルタイムで見た世代ではないものの、何度目かの再放送で一応は見たことのある犬神ではありますが、一体それがいつごろのことだったのかわからないくらい断片化された記憶しか残っておらず、今回久しぶりに見てみて思ったことは、

 「おれがアニメを見て面白いと思う要素は、結局とんちなのだな」

 ということでした。その時、私の頭の中で例のあの音(チーン!)が鳴り響いたことは言うまでもありません。


 毎回、得意になって横暴な振る舞いをする人間(主に将軍様)を一休さんがシンキングタイムを経てとんちでやり込める展開は実に胸のすく、痛快なものでありますが、ただ理屈を並べ立てるのではなくて相当ねちっこく追い詰めていくのがまた面白いのですね。たとえば今回の物語は、お金や武力に比べたら塩なんてなくたっていいと言い放った将軍様の料理に、一切調味料を使用しないものを何度も出して、それにぶちギレたところにスッと新右衛門さんともども出てきたかと思うと、
 
 「あれ~? 確か将軍様は、塩なんていらないって言ってたんじゃなかったでしたっけ? そう思って料理にも、一切塩を入れなかったんですけどね~(ニヤニヤ)」

 てなことを言ってのけるからたまらない。完膚なきまでに打ちのめされた将軍様が弱り顔で「こりゃあ一本取られたワイ」ってな展開になるのですが、その時テレビの外で見ている私もまた将軍様と同じ気持ちになってしまいました。


 「きらりんレボリューション」も「テレパシー少女蘭」もそうです(した)。主人公がいて、故意か過失か偶然かはともかく、その主人公にとってよくない事象が起きる。普通に考えれば非常にピンチな状況になる。さあどうする?――そこでこの主人公の女の子たちは、思いもよらない方法(+特殊能力)で事件をいい方向に持っていくのですね。昨日から始まった「獣の奏者エリン」は、まだそういう段階ではありませんが、このあときっとそうなるのでしょう。

 「大成功するのは知っている
  大活躍するのを待っている」(奥田民生 「人の息子」)

 アニメの可愛い女の子は好きですが、それ以上にそういった脳天逆落とし的なものがないと私はやっぱりダメです。なので当節流行のアニメの大半は、私にとってはどうも薄っぺらな感じがして、好きになれないのですね。こんな時代だからこそ、やはり機転を利かせて楽しく行きましょう(なんだそりゃ)。

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