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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 当たり前のようにテレビに出ている芸能人や有名な人が亡くなった時というのは、どうしてもすぐに実感がわきません。あわててニュースサイトなどを軒並み確認し、それからゆっくりとその事実を受け止める・・・といった風になるのは、まあ、私だけではありますまい。

 昨晩、兄者と電話している時にその訃報を知り、これまた驚いてしまいました。

 私はその人が特別に好きだったわけではありません。むしろ嫌いな方でした。だから、正直、芸能界を引退していたってのも「あ、そうだったんだ」ってくらいのもので、あんまり特別な感情は起こりませんでした。

 とはいえ、驚いたのは事実です。これはその通りです。

 それ以上のことは知りませんし、興味もないし、これからもそうだろうとは思いますが、一応ね。


 今年もたくさんの、芸能人の訃報を耳にしました。そのたび胸が痛くなったり、切ない気持ちになったり、あるいはすぐに忘れてしまったり。

 映画関連では『ブルーサンダー』のロイ・シャイダー、スカイラインのCMで見たポール・ニューマン、市川崑監督。それに昔トヨタのラリーチームの監督として活躍したオベ・アンダーソンも事故で亡くなってしまいましたし、俳優の緒方拳さんも大変に驚きでした。あとは、筑紫哲也さんもそうですね。

 今回このテキストを書くためにwikipediaの「2008年の訃報」という記事を読んでいたのですが、その中で絵本作家のキヨノサチコさんの名前があることにたった今気づき、少しくショックを受けております。何を隠そうこの犬神、小学生のころからノンタンが大好きなのです。まあ、ノンタンそれ自体が好きなのであって、作家のキヨノサチコさんのことは詳しく知ろうと思わなかったのですが……。


 「そうだ、人間の運命なんてわからん」

 とは、中学のころに国語の授業で習った赤瀬川隼さんの『一塁手の生還』に置けるせりふです。身近な人であれ、そうでない人であれ、誰かが亡くなったことを理解しようとすると、いつもこの言葉が頭をよぎります。

 戦死したと思われていた主人公の兄がひょっこり帰って来て、主人公とともにキャッチボールをしながら交わす言葉です(ちなみに、その前に主人公が兄に投げかけた言葉は「兄さん、潜水艦に沈められてなかったら、テニアンで玉砕してたところだったね」。輸送船でテニアン島に向かう途中、潜水艦に攻撃され、運よく無人島に漂流して生き延びていたところを米軍の捕虜となり、それで生き延びたのでした)。

 多感な時期に読んだこの物語、この言葉は、いまだに私の中に生き続けています。

 本当に、わからんものですが、ともかく私は精一杯生きていきたいと思います。今日はオチはありません。

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