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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 あまり大きな声では言えないのですが、犬神は時々少女マンガを読みます。見目麗しい少女が好きになってしまうからです。

 ただ、やはり数は多くないですね。マンガとして、登場人物に見た目以上の魅力を感じられるような主人公じゃないと(って、共感できない方が当たり前なのですが)。

 だから、「これは!(ズギャーン)」 と思ったのは意外と多くありません。

 思春期真っ只中のバカ中学生だったころに友人とひそかに楽しんだ「セーラームーン」とか、トレカブームの中で遊戯王の代わりに手にとって、従妹の引率の名のもと映画まで見に行った「カードキャプターさくら」とか。

 あとはいい大人になってだんだん保守的な考え方になりかけた時にそれをぶち壊してくれたマンガ。最近のなら「きらりん☆レボリューション」で、「お江戸はねむれない!」を初めとする本田恵子先生の作品群ですかね。ほかにも17歳の時にしゃがれたブルースを聴きながらセンチなため息をつく代わりに古本屋の100円コーナーで見かけ、思想的にも大きな影響を受けたマンガがありますが、ここではあえて触れません。


 こういった一連の本を読んで思うのは、「女の子って、こういう考え方するんだな」ということです。私自身がそういう考え方、あるいは生き方をしませんし、できませんし、望むところでもありませんが、そういうのを横から見ているのはとても面白い。

 特に初期の「きらりん☆レボリューション」などをアニメで見た時は、賢く常識ある大人の判断を思いもよらぬ主人公・月島きらりのアイデアで(いい方向に)ぶち壊し、「その発想はなかったわ!」と思わず膝を叩いてしまうようなことも少なくありませんでした。そういうヘンテコな視点から、私は結構、好んでいます。


 ・・・と、まあ、そういった下地があったから、今回復刊ドットコムで『エリノア』(谷口ひとみ)を注文してしまったんだと思います。

 初版が1966年。今から42年前。まあ生まれる前の話です。普通ならこんなもの注文せずに削除してしまうのですが、発行元からのメッセージを見ると、どうしても見ない振りをするわけにはいきませんでした。

 いわく、作者の谷口ひとみさんがデビュー作のこの作品の発表直後に急逝してしまったため、当然ながら単行本としてまとめられるはずもなく、長い間忘れ去られていたものだったのだそうです。そして今回明らかになった製作に至るまでの経緯、そしてその後のことを巻末に付し、云々かんぬんってなことだったんですね。

 そうまで言われたのでは、私も黙ってはいられません。48ページそこそこで945円という価値があるのかどうか、とにかく読んでみないとわからん! やってやろうじゃねえかと意気込んで初版分を取り寄せ、読みました。

 これは、とてつもない物語だぜ。てな感じでした。詳細はホームページ上で後ほど書きます。

 だからマンガは面白い。

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