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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 懐かしい人に、会いました。

 その人は大学の先輩で、ひとつ年上のひとです。元々かなりのインテリで、手書きの卒論原稿をワープロで打ち直したことがあったのですが、その内容たるや大変にすばらしいものでした。

 現在は岩手大学の大学院で勉強をされているということで、どうにか卒業して糊口をしのいでいる犬神とは境遇も何もかも大違いといったところであります。ただ、まあ話してみると相変わらずで、かれこれ6年ぶり? ぐらいの再会ではありましたが、それなりに話が出来ました。むしろ私の方が、積極的にあれこれ話せるようになったから、話が出来たのかもしれませんが。


 で、その先輩に会ってみると、大学の頃の気持ちが胸に甦ってきました。

 24時間丸ごと自由で、好きな文学をめいっぱい勉強し、友達や素敵な先輩たちもたくさんいました。素敵な恋愛(のようなこと)もたくさんしましたし、とにかく桃源郷にいるような最高の時間でした。

 その後、徐々に夢から覚めるのを感じながら社会に飛び出し、かれこれ数年。友達はめっきり少なくなり、先輩と慕える人もすでになく、恋愛とはまったく無縁の日々。はっきりといえば殺伐とした時間で、その頃を思い出すたびに懐かしく、そしてつらくなることばかりで、あえて思い出そうとはしなかったのですが……。


 最近は、人恋しいというか、やっぱり友達とか先輩とか、そういった人間関係をきちんと維持しておけばよかったなあと思います。思わないこともありません。普通の人たちが当たり前のようにそうしているように、休みの日に遊んだり飲みに行ったりする人間関係を、ちゃんと作っておけば、こんな思いをしなくても……とかと、頭をよぎることがあります。

 でも、いいんです。ひとりきりで過ごしてきた分、もっと別なことを色々考え、取り込んできたのですから。

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