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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 10年前、水野純子さんの漫画「ピュア・トランス」が読みたくてコミック・キューを買いました。その時の特集は「手塚治虫リミックス」であって、コレが実質的な手塚漫画とのファーストコンタクトでした。

 島本和彦流「マグマ大使」や吉田戦車風味の「三つ目がとおる」を読んで、何がファーストコンタクトじゃ! と突っ込まれるかとは思いますが、ともかくコレを切っ掛けに、ちゃんと手塚漫画を読むようになりました。81年生まれの私はどちらかというと藤子不二雄世代なのです。(メールで文通していた相手に出まかせで「アドルフに告ぐ」とかも読んでます、と言ってしまって、その日のうちに古本屋で全巻買い込み一気読みしたのもこのころだったはず)。

 その本で手塚るみ子さんと細野晴臣さんがトリビュートCDについて対談しておられるのを読み、その勢いで買いました。


 10年経ったところで、改めて聴いてみました。

 当時は元々好きだった、または知っていた、あるいはわかりやすい音楽ばかり気に入っていましたが、27歳の今になって聞くとまた印象が違って聴こえるから面白いのですね。特に浅野「カツオ」忠信さんの「名も知らぬ星」。「海底超特急マリンエクスプレス」というアニメのカバーだということはたった今知りましたが、当時は暗くて歌詞もよくわからないし、とにかくあまり好きではなかったのです。


 あるいは、好きな曲の幅が広がっただけなのかもしれません。当時は神経質なテクノや絶望的なヘヴィメタル、そしてヘンテコな音楽ばかりを愛好し、それ以外の音楽を毛嫌いしていたのですが、いまやパフュームなんかも普通に聞いている堕落ぶり。幅が広がったというよりは単に節操がないだけなのかもしれません。


 ただ、それでもあまり「好きです」と広言するのをはばかってしまう人たちもいます。好きだった、あるいは今でも好きなのが事実だけに余計に。

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