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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 犬神はどちらかというと山育ちの田舎者なので、お上品なしゃべり方などはとてもできません。むしろ無国籍な訛りが色々と混じって、東京の人たちなんかは非常に聞き苦しいものがあるかもしれません。

 「きらりんレボリューション」という漫画/アニメで「ごめんあそばせ」「よろしくてよ」といった言葉を使う人がいます。調べてみると「山の手言葉」というようですね。いや実に、綺麗な言葉でございます。

 一般には「お嬢様言葉」という言い方をするようですが、なるほど確かにものすごくお上品な貴婦人、ないしはそういった名家のご令嬢(中高生くらい)が取り巻きの女の子(2人以上)を引き連れていけすかない主人公の前に立ちそういった口上を述べる……ってそりゃ「ギャンブルフィッシュ」だ。まあそんな感じですね。

 ただ誰よりもこういった言葉が似合う女性というと、1988年に製作されたOVA「トップをねらえ!」の登場人物であるアマノ「お姉様」カズミ嬢なのですね。


 「新世紀エヴァンゲリオン」が猛威を振るっていた95年、14歳のボウズがとある切っ掛けで見て、27歳になった現在まで尾を引くような衝撃を受けたアニメだった……なんてことはもはや言うまでもありませんね。そこに出てくるこの人が、主人公からはもちろん、ほぼ学校中の生徒たちから慕われる智勇兼備の出木杉くんなキャラクタなのですが、そういうしゃべり方をするのですね。

 もっともこちらのお姉様は、「よくってよ」とか「~じゃなくって」(問いかけ「~ではないのでしょうか」)といった定番のお嬢様な話し方をするかと思えば、人知れず鉄下駄を履いて石段を駆け上るなどのトレーニングを欠かさない……という、「世間知らずの箱入り娘」といったお嬢様観を粉砕するようなキャラクタだったのですね。

 今回は「山の手言葉」のお話ですし、このアニメをテーマにして書くとなれば原稿用紙50枚程度? の分量になってしまいかねないのでアニメの話はこの辺にするとして、ともかく少々泥臭い生き方をしてきた犬神には少々綺麗過ぎる感のある言葉。それゆえもしも本当にこんな言葉を使いこなす人が現れたら、なぜかコンプレックスを感じてしまうのだろう……と、つくづくどこまでも田舎の小市民な犬神でした。

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