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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 ものを食べるということに関して、ことさら上品に振舞うつもりは一切なく、音を立てて食べることをはしたないという人の前で「べらんめえ」と言ってズズズッとそばをすすりこむ……そもそも私は岩手県民なのでそんなことは絶対に言わないし、わざわざ食べ物で挑発することもしないのですが……まあともかく、ものの食べ方についてはアジア流を強く支持する犬神です。

 ところがそれでも、私が下賎な食べ方として憎悪しているものがありまして、それというのは白米に醤油、または生卵をぶちまけて食べるというアレです、アレ。

 あえて「下賎」という言葉を使ったのは、ひょっとすると私の家の両親が原因かもしれません。両親は「わびしい食事」の象徴としてこういった食べ方をしてきたことを何かにつけ話し、それが一度や二度ならいざ知らず100回以上聞かされているうちに、そういう食べ方自体を激しく憎悪するようになった次第です。


 同様に、米飯に汁をかけて食べるという方法も下賎なもの、と思っているのですが、これについてはちょっと複雑な感じです。というのは「ドラえもん」で、のび太くんが当時のアイドル丸井マリ(初出:「小学3年生」73年)に成り代わって雑誌のインタビューに答える際、「好きな食べ物は?」と聞かれて答えたのが「しるかけごはん」なんですね。

 空腹時に読むとますます腹が減ってくることがある「ドラ」の中でも、こんなにいい表情で言っているのは稀有なパターンであると思います。実際に食べているシーンこそないものの、思わず食べたくなってしまいます。

 往年の戦国武将・北条氏政も好きだった汁かけご飯。実際にそうやって食べることはこれからの生涯であと何度あるのかわかりませんが、こういった食べ方をしている人が目の前にいたとしても、あえて何も言いますまい。

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