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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 闘魂30戦―アントニオ・猪木自選 と言う本を読んでいます。

 昭和58年に東スポから発売されたこの本は、デビュー間もない頃からウイリー・ウイリアムス戦(1回目)までの戦いを収録したもので、ルー・テーズやカール・ゴッチといった当時の大物レスラーやジャイアント馬場との共闘(BI砲)、タイガー・ジェット・シンの「腕折り」などなど、当時の話題沸騰なバウトが収録されていて、当時のプロレスの何たるかを非常に楽しく味わうことができます。まだそこまでは読んでませんが、もちろんモハメッド・アリとの一戦も収録されています。


 色々と知識もつけて、熱狂的ファンではないものの強烈に嫌っているわけでもないノンポリな立場の犬神ですが、プロレスラーという立場もありますし、ある程度相手を壊すことにためらいを感じない人なのだと思っていました(容赦なくスリーパーホールドでシメ落とすし)。

 
 でも、そうでもないのだなと思ったのが、収録はされていませんがパキスタンの英雄アクラム・ペールワンとの一戦です。

 完全な真剣勝負。目突き(サミング)、噛み付き、何でもあり。最終的にアームロックでペールワンを破壊して何とか収束。……したのはいいんですが、そのあとのコメントが胸を打ちました。
 
 「……あいつ、(関節が決まっても)参ったしないから……」


 それと同じような気持ちを今日、「ドラゴンへの道」を見た時に感じました。

 異国の地で散々イロモノ扱いされる恥辱を味わったあと、嫌がらせに来た悪党を片っ端から殴り倒しすっかり私も顔を覚えたロバート・ボブ・ウォールと、自信満々なだけにかっこ悪いウォン・イン・シックを苦もなく叩きのめし、チャック・ノリスとの最後の決闘。たっぷり相手の攻撃を受けたところでステップを踏み反撃開始! ほぼ一方的にチャック・ノリスをボコボコにします。

 ただしパワーとスタミナはタン・ロン(ブルース・リー)以上なので、何度でも起き上がってきます。仕方がないので腕をへし折り、餓狼伝で堤城平がアマレス経験者のヤクザに食らわせた底足による膝砕きで完全に戦闘能力を奪ったのですが……


 映画の感想は感想として、別な形で書きたいのでこのあとはまた改めて書かせていただきますが、思ったのは猪木もタン・ロンも「殺人マシーン」ではない、ということですね。妥協のないファイトをするのは当然としても、必要以上に人を壊したり、さらにそれを超えた仕打ちを好き好んでしようとしているわけではなかった、ということでしょうか。


 ホッとしたような気持ちになった日でした。

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