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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 高校生の頃からでしょうか。

 それ以前は文庫というのは活字オンリーだと思っていたのが、急にパタパタと漫画が増え始め、昔の漫画を割と容易に読めるようになったと思い、文庫で初めて読んだ漫画も少なくありません。別に私はコレクターではないので、とにかく読めればいいのです。

 「空手バカ一代」もその頃読みました。もっとも、自分では買わず主に立ち読みばかりだったのでせいぜい2~3冊程度なのですが、それでも長髪の大山総裁(当時はいち空手家の青年)が悪漢やら牛やらを叩きのめす壮絶な世界を味わいました。

 元・極真会館の八巻建弐さんなどは、そんな超絶的に強い大山総裁にあこがれて空手の世界に入ったのだといいます。

 時代が下って、色々な情報が簡単に集められるようになると、「実はそうではなかった」ということがよく語られるようになりました(もっとも、たとえば千葉真一氏の演じる大山総裁が本当の姿だったら、それはちょっとマズいことであると思いますが)。

 創作だった。妄想だった。……まあ、たぶんそれはその通りなのでしょう。

 ただ、大山総裁の場合「だからどうしたの」というだけの事実を積み上げているから、たとえ信者といわれようと私もまた尊敬の念を揺るがせることはないのですね。とにかく実際に、メチャクチャに強かったんですから。

 
 で、それを踏まえて申し上げると、私は中学生の頃に友人から借りた「ザ・ファイティング」を読んで以来、ず~っと現在に至るまで柘植久慶氏のファンなのです。

 「元グリンベレー大尉」という肩書きを引っさげ、護身とかどころではなく確実に相手を無力化させる数々のテクニックを写真とイラストで紹介する本書の格闘術を、まあ一度も役立てたことはないのですが、とにかく何かにつけては読み返し、気持ちだけはそんな気分になります。

 年月を経て、インターネット上で同氏のことを調べると、二言目にはインチキ作家、経歴詐称などと批判的な文言が躍っています。別に私はそういった人たちに対して「この野郎」とばかりに反論を5000文字くらいで書き込むことはしませんが、何となれば、別に元グリンベレーだろうとそうじゃなかろうと、同氏が好きなことに変わりないからです。

 「勝負あった」「言うまでもない」といった文言が好きなのもありますが、とにかく心身ともにタフなのは事実ですしね。まあ細かく見ていけば、おや? と思うところもあるような気もしますが、そんなのは読んでいる方が取捨選択すればよろしい。このご時世、背後からトラックが突っ込んできたりナイフで刺されたりするのは明日かもしれないのだ。


 結局なにが今回の記事のテーマなのかよくわからなくなってしまいましたが、全部を鵜呑みにするのも、ひとつ間違っていたのですべてご破算というのも、あまりいいものではないんじゃないでしょうか、ということですね。ちゃんと考えながら、なおかつ楽しむ。それでいいんじゃないでしょうか。

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