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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 「山ねずみ ロッキーチャック」というのを、最近再放送で放送されているので、見ています。

 みどりが森の山ねずみ・ロッキーチャックとガールフレンドのポリー、それにその他の生き物たちの生活を描いたこの物語は、とても温かみのあるかわいらしいアニメ絵が好きで、今日びの冷たいCGアニメとは一線を画したよさがあります。

 ただ、こうして27歳になって改めてみてみると、その内容は意外とハードであることに気づきます。

 
 森の仲間たちは、アニメなので種族は違っても会話が成立します。山ねずみとうさぎ、カケスとカワウソ、それにコヨーテと狐、といった感じで(人間に飼われている犬は例外)。

 ただ、会話が成立する割には時として捕食者からの被食者の逃走劇などがあったり獲物をめぐって肉食動物同士がケンカしたりすることがあるんですよね。

 たとえば、「タカの赤シッポ」というキャラがいるのですが、一応ロッキーたちと共通する言語を話す割に、森の動物たちからは非常に恐れられ、これが空中を旋回している時はいっせいに森の仲間は姿を消します。たまに隠れそこねたりすると、本気で捕食しにかかりますし、狐のレッドと「コヨーテの子どもをどちらが食べるか」で死闘を繰り広げたこともあります。

 人間とか、人間に飼われている犬が脅威である、というのはわかります。あと、力関係でいじめられたりからかわれたりするのも、物語としては十分にありえることなのですが、時々そう言う「本気のシーン」が入ってくるから、目が離せません。狐のレッドは、本当にピーターうさぎを捕食しようとしているのか?(そうあってほしくはないのですが)

 
 可愛いながら、時に縄張りを巡って同じ山ねずみ同士で死闘を繰り広げるロッキー。反対に普段は鋭い目つきで獲物を狙っていながら、ドジで本当はちょっと気が弱い狐のレッド。みんな仲良しの馴れ合いばかりではなく、ドキドキハラハラを適度に織り込んだこのアニメは、ある意味では27歳になってからじゃないとわからないのかもしれない、などと思いました。

 あと、今からしてみるとなかなか豪華なキャスティングもいいですね。増山江威子さん(ポリー)とか永井一郎さん(ピーターうさぎ)とかは、聞きなれた色っぽい/渋いイメージとは大分違うのですが、田の中勇さん(目玉おやじ……じゃなくてリスのチャタラー)とかはそのまま。犬神が特に好きなのはカワウソのジョーとテンのハリー。それぞれ山田康雄さんと肝付兼太さん。

 基本的にふたりセットで出てくるのですが、なんだかルパン三世とスネ夫が会話をしているように聞こえてしまいます。

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