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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 「餓狼伝」において、武道家の最大の敵は「老い」である、と言います。竹宮流宗家・泉宗一郎先生の言葉でした。

 もちろん同じ作品には老いてますます盛んな空手家・松尾象山と言う人もいますし、よく似た別の漫画ではむしろ年齢を重ねることで人外のような強さを手に入れた中国の拳法家(年齢3ケタ)が出てきますがそれはさておき、すごく重みのある言葉であるように思います。

 たとえどんなに強くても、年月を経れば新しい人がどんどん出てくる。力もスタミナも当然、若い方が有利となるから、次第に負けを重ねるようになり、去っていく。……非情な世界です。

 私も昔はドライなもので、負けが込んでくると急にファンをやめ、新しい強い人の方につく日和見な人間だったのですが……最近は色々なことを知り、そのあたりの考え方も少しずつ変わってきたところです。


 90年代前半、私の中で最も強い格闘家は佐竹雅昭氏でした。

 正道会館出身。ものすごい筋肉量とものすごい積極的なファイトで突き蹴りを繰り出すスタイルは、それまでプロレスとボクシングくらいしか知らなかった私に激しい衝撃を与えました。初めて声を聞いたのが「餓狼伝説」のジョー・ヒガシだったというのはともかく、K-1で日本人ながらかなり強い!(というか唯一まともに戦える?)ということで一気にファンになりました。

 その後は苦戦を続けるにしたがって外国の別な選手のファンになり、02年の「サタヤン」で完全にどん引きしてしまって以来、もう過去の人……という風に思っていたのですが、今は独自の流派を開き、やっているようですね。


 それを見て、改めてファンになりました。

 テレビカメラの、スポットライトのあるところで勝てないから、強くない。そうじゃないですよね。……持ち崩すでもなく、タレントになるでもなく、自分の道を突き詰めていこうとするその気持ち。とりあえず著書「まっすぐに蹴る」を買って読まねばなるまいな、と思いました。

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