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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 ……競争をする車ではない。それでいいじゃないか。ミサイルを積んでないジェット戦闘機だってある。……

 福野礼一郎「幻のスーパーカー」におけるカウンタック評論の抜粋です。いい言葉だな、と思いました。


 フェラーリ、ポルシェ、カウンタック(ランボルギーニ)。それほど車が好きでない方でも名前くらいは聞いたことがあるかと思いますが、結構好きなはずの私も意外と詳しく知らない。だから実際どれくらいすごくて、どれくらい走るのかということをこの本では面白おかしく、しかしながら物理的な部分は容赦なくカッチリと書いているので何度も何度も読み返してはフムフムとうなずいているところです。

 カウンタックというのは、まあそれほど速くないと言います。速くないスポーツカーなんて……と私は、たとえばインターネットとかでそういった情報を知るたびにがっかりしていたものですが、そこで最初に書いたような言葉でフォローしているのですね。

 カウンタックの場合、競争には向いていないけれど山道を走るのは何よりも気持ちいい、ということなそうです。私も一度だけ本物を見ることが出来ましたが、さすがに走っているところはせいぜい漫画の中でしか見たことがありません(また『彼女のカレラ』ですが)。

 競争は得意じゃない。けれど、かっこいい。そして気持ちいい。……そういうスポーツカーもあっていいんだ、と思いました。


 私のワゴンRは、およそスポーツカーとは呼びがたいものです。荷物はやたらたくさん入りますが、空力的にもあまりよくないし、エンジンだって自然吸気の660ccで馬力もそれなり。だから速くないし、坂道でもたついて後ろからマーチに追い抜かれることも珍しくありません。

 そんな時、もっとパワーのある車に乗りたいと思うのですが、それでも70~80キロも出るのだから、冷静に考えれば十分すぎることですよね。

 それで、またもや冒頭の台詞を引用することになります。


 ポルシェに乗りたい。そういう気持ちはありますが、ワゴンRもいいじゃないか。別に速くなくても、空気抵抗が大きくても。荷物もたくさん積めるし、宇都宮から滝沢までぶっ飛ばすのもそこそこ苦痛ではないし(プラグコードが壊れてなければね)。

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