シリーズ戦国ロマン、第2回のお時間です(違う)。
歴史もの、戦国ものが好きと言うよりは「原哲夫作品と信長の野望・戦国無双が好き」な犬神、今朝は「影武者 徳川家康」を読みました。
原哲夫先生の漫画なので、重厚な男たちと美麗な女たちが多数登場し、悪いやつはゾッとするぐらい悪いのですが、その悪いやつらを一切容赦せず殴り飛ばしたりする痛快漫画となっております(それゆえ、ちょっと中途半端な終わり方なのが悔やまれてなりません)。
ただ、物語の中盤以降は関が原の合戦後、「いかに影武者が本物として振る舞うか」をメインとしているので、世紀末救世主伝説ほどアクションは少なく、心理戦が主になっています。結構バレそうになって、側近(特に本多忠勝)がひとりで慌てて、早まりそうになるすんでのところで機転を利かせてピンチを切り抜けるというのがお決まりですね(私が一番、感情移入できるキャラ。極論すれば、忠勝になりきってその場に居合わせるような気持ちになれる)。
で、その家康と天下を争った石田三成が当然ながら捕らえられ、処刑されるところまであるのですが、この漫画の影響でそれまでのイメージ(主に「花の慶次」)がひっくり返ったのですね。
三杯のお茶しかり、柿の話しかり。たいていこの時代の人というのは追い詰められるとみんな自刃して果ててばかりなので、「最後まで命を惜しむ! そういうのもあるのか」と軽い驚きを覚えました。
ついでに言うと義に反する福島正則をののしり、小早川秀秋を呪い、「かっこつけ」を嫌う性格ゆえ辞世の句を残さないで首をはねられた、という風に書かれていました。
当時の人はみんな辞世の句を残していたのに、やはり現代に生きる犬神、そんな教養さえない……と、少しく自分のボンクラ振りを恥じていたところですが、こんなに素敵な人も句を残さず、というかむしろそうすることさえ拒んで死んでいったのだから、そうそう恥ずべきことではないのかもしれない。そう思いました。
*
……と思ったらちゃんと辞世の句を残しているみたいですね。結局、辞世の句が残っていない人というのは、残す間もなく殺されたか、残したかもしれないけど燃えちゃったか、そんなところなのでしょうね。きっと。
しかもお茶の話も後世の創作だと言うし。冒頭に「原哲夫作品と」云々とお断りしたのは、結構私のイメージと隔たりがあったからです。でも好きなものは好き。事実と心情は切り離して考えよう、と最近は思っています。
歴史もの、戦国ものが好きと言うよりは「原哲夫作品と信長の野望・戦国無双が好き」な犬神、今朝は「影武者 徳川家康」を読みました。
原哲夫先生の漫画なので、重厚な男たちと美麗な女たちが多数登場し、悪いやつはゾッとするぐらい悪いのですが、その悪いやつらを一切容赦せず殴り飛ばしたりする痛快漫画となっております(それゆえ、ちょっと中途半端な終わり方なのが悔やまれてなりません)。
ただ、物語の中盤以降は関が原の合戦後、「いかに影武者が本物として振る舞うか」をメインとしているので、世紀末救世主伝説ほどアクションは少なく、心理戦が主になっています。結構バレそうになって、側近(特に本多忠勝)がひとりで慌てて、早まりそうになるすんでのところで機転を利かせてピンチを切り抜けるというのがお決まりですね(私が一番、感情移入できるキャラ。極論すれば、忠勝になりきってその場に居合わせるような気持ちになれる)。
で、その家康と天下を争った石田三成が当然ながら捕らえられ、処刑されるところまであるのですが、この漫画の影響でそれまでのイメージ(主に「花の慶次」)がひっくり返ったのですね。
三杯のお茶しかり、柿の話しかり。たいていこの時代の人というのは追い詰められるとみんな自刃して果ててばかりなので、「最後まで命を惜しむ! そういうのもあるのか」と軽い驚きを覚えました。
ついでに言うと義に反する福島正則をののしり、小早川秀秋を呪い、「かっこつけ」を嫌う性格ゆえ辞世の句を残さないで首をはねられた、という風に書かれていました。
当時の人はみんな辞世の句を残していたのに、やはり現代に生きる犬神、そんな教養さえない……と、少しく自分のボンクラ振りを恥じていたところですが、こんなに素敵な人も句を残さず、というかむしろそうすることさえ拒んで死んでいったのだから、そうそう恥ずべきことではないのかもしれない。そう思いました。
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……と思ったらちゃんと辞世の句を残しているみたいですね。結局、辞世の句が残っていない人というのは、残す間もなく殺されたか、残したかもしれないけど燃えちゃったか、そんなところなのでしょうね。きっと。
しかもお茶の話も後世の創作だと言うし。冒頭に「原哲夫作品と」云々とお断りしたのは、結構私のイメージと隔たりがあったからです。でも好きなものは好き。事実と心情は切り離して考えよう、と最近は思っています。
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