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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 「信長の野望 革新」にも出てくる斯波氏の居城であった高水寺城は、天正年間に南部氏に滅ぼされ、そのあと盛岡城を建てるために解体されたため今では石垣、というか「大体この辺にこういうのがありましたよ」という情報しか残っていません。

 今は「城山公園」として、サクラサク時期になればちょっとした渋滞スポット……というか、まあ、人気スポットとなります。

 もちろんサクラもいいのですが、シーズンオフのこの時期はどうなのか。というわけで行ってきました。


 ……当然ながら、雪が積もってるわ、花は咲いてないわで、実に殺風景なものでした。もちろん、それを承知で来たのだからそれはそれでいいのですが、見覚えのない電車が本丸跡を少し下ったところにありました。

 平成元年からずっとここにあり続けたというので、まあ20年ほどがポンと過ぎていたのですが、それ相応に傷んでいました。しかしながら「無料休憩所」としてきちんと管理されているようなので、中の椅子等々は綺麗なものでしたし、中のストーブや扇風機、それに電灯などは当然役に立ちませんが、雨風をしのぐのには十分すぎるほど立派なものでした。

 私は鉄道マニアではないので残念ながら詳しくわからないのですが、ディーゼル機関で動くこの電車は、なにやら線路の状況を調べたりするのに使われたそうです。もちろん、実際に動いているところなんて見たことはありませんが、この電車が走っていた時代を空想して「きっと、こんなんだったんだろうなあ」とかと想像するだけで十分に楽しいものでした。

 電車が好きって言うのは、こういうことなんだろうか。――少しだけ、そういった人たちの気持ちが理解できるような気がしました。

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