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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 ジュンク堂を、「探偵 神宮寺三郎」の小説を求めてうろうろしていた時のことでした。
 
 こうしてじっくりと本屋をひとりで眺めて歩くのは、大学の頃から考えればずいぶんと久しぶりだな、と思っていたのですが、どうも目に付くのは華やかなアニメ系の女の子たちばかり……。

 目的のものがありそうなライトノベル・コーナーに差し掛かるとその度合いはますます濃くなり、思わず私は両脇の棚に視線をやることなく、すたすたと駆け抜けてしまいました。

 どうして、こんな風になってしまったのだろう。――私は。


 私の人生を決めた一冊が角川スニーカー文庫の「パワードール」であったことは動かしがたい事実であります。正直、国語の教科書を除けばロクに文庫など読まなかったこの犬神が、後に澁澤龍彦を濫読するようになったのも、この時に一冊を、表紙に載っていたアニメ系の可愛い女性の絵に惹かれて買ったからであり、ライトノベルを青少年および少女が読むのは大いに結構なことだと思うのです。

 ただ、とりあえず、私はもう読めないな、と思いました。

 何となれば、つまるところ耐えられない存在……じゃなくて内容の軽さでしょう。いや、もちろん、軽いからライトノベルなんだろうがヴォケ、というのは当然です。ごもっともです。軽くないのが読みたけりゃ新潮でも文春でも河出でも読めばいいだけの話なのですから。

 と思ったのですが、ずっと前に同じことを言っていましたね 。じゃあ、まあ、そんなに変わってないのかな。


 とりあえず、ものすごい高かったのですが、天野こずえの画集を買いました。

 これがきっかけで、また色々なものに触れられたら……。そう思います。

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