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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 欧米人、とりわけイギリス人にとっての「時代劇」というのがさしずめベオウルフとかシェイクスピアのあたりになるのでしょうが、まあ日本人なら時代劇を見て当然! とは言わないまでも、最近の時代劇ブームもありますし、決して年寄りっぽい、などというそしりを受けることはありますまい。

 かく言うこの犬神も時代劇は大好きでありまして、特にテレビで昔やってた「遠山の金さん(松方弘樹Ver.)」とか「長七郎江戸日記」とかは、十数年経った今ごろになってまた思い出しては当時のきめ台詞などをGoogleで検索してみたりしています。


 色々な人が遠山桜を背負って来ましたが、この松方遠山は特にかっこいい(気がします)。「この金さんの桜吹雪、散らせるもんなら……」というくだりのあとに殺陣が始まるのですが、迫力のある声で「散らしてみろい!」と言い放つ時と、ニヤリと笑って「……散らしてみな」と言う時があり、結果はどちらも同じなのですが、今日はどちらなのかとワクワクしておりました。

 そしてそのあとのお白州。この時、たまに偉い人(武士、僧侶)が混じっていると、ほかの市民はムシロに正座なのですが、武士は椅子に座っていたり、僧侶なんかは白州の上ではなく板の間に座っております。つまりそれだけえらい(=悪い)奴が呼び出されているというわけで、見ている方も少し緊張します。

 まあ、やることはいつも通りで(「金さんがいます」「金さんを出せ」「そうだそうだ」「やかましい!」)桜吹雪を見せつけた後、「裁きを申し渡す! ……打ち首! 獄門! よの者終生遠島を申し渡す……」と、遅かれ早かれこの時点で一般悪人は主従ともども人生の終わりを告げられ、偉い人がいれば「なお、……追って
評定所より切腹の沙汰があろう」と告げて終了となります。基本的に悪人に下される裁きは「打ち首」「切腹」「終生遠島」のどれかのようです。

 じつに、わかりきった展開です。開始後10分で大体の死亡者が想像できます。水戸黄門などはさらにそれがひどく、悪人は絶対的に裁かれます。印籠の後光はそれだけ絶大なのです。

 でも、面白い。偉大なるマンネリとは、こういうことなのでしょうか。

 そういうわけで、時代劇の話はまた別な機会に。

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