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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 昔「つる姫じゃ~っ!」という漫画で「白金カイロ~っ」と言いながら半裸で寒風吹きすさぶ中震えている場面があり、それ以来「これってなんだろう」とずっと思っていたのですが、今日ついに現物をホームセンターで発見、ひとまず買ってみました。

 これはそのまま商品名なようで、いわゆるオイルライターの原理に近いものですね。本体の中に脱脂綿を詰め込み、そこにベンジンを染み込ませるのですが、特徴的なのはじかに火をつけるわけではなく、白金の触媒を使ってその化学反応で温かくなるようです。

 実際どういう仕組みなのかは公式ホームページをご覧いただくことにして、これが思ったよりもでかいのですね。それで、結構でかくて、まあベンジンを使うので少々におうこと、あとは最初にちょっと火を使うというところはありますが、ともかく一度つければ24時間くらい暖かさが持続するという強力なものですし、何より交換部品もあるので半永久的に使えるのがよろしい。


 今回こういったものを買ったのは、元々使い捨てカイロというのが好きではないからです。どうして好きではないのかといえば、「なかなか温かくならない」イメージがあるのですね。一応シャカシャカと振ってはみるものの、いつまで経っても冷たいままで、結局目的地に着いて用済みということが何度もあったため、あまり信用していないのです。

 その点、これは最初にプラチナの触媒を火で温めてやれば間もなく気化し始め、現在もかなりヌクヌクしております。何やら同社の話によると、南極でも北極でも山の上でも重用されているようで、しかもプラチナ電磁波なる、あまり聞いたことのないウェーブが出ているそうです。プラチナ電磁波。なんか、すごくかっこいいかも。


 あとは、心情的な部分ですね。じつに80年以上、ほとんど変わらないシステムで、箱も中身もちょっとレトロ入っているところ。物を大切にしたいという気持ち。ついでに言うとゴルゴ13もハンガリーのブリザードの中で懐炉を使い、指先が凍えないようにしていたシーンもあります(第60巻「ザ・メッセンジャー」)。

 そんなこんなで温故知新、まさに古きを温め新しきを知る。明日は厳寒期にどれだけのパワーがあるのか、南極ならぬ南部の犬神が試してみたいと思います。

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