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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。


 Xのフォロワーさんと一緒に仙台歴史めぐりをしてきました。
 朝9時から夜6時まで8時間超に及ぶ徒歩移動で、正直けっこー負担が大きかったのは事実ですが、これもまた必要な経験でしょう。私より一回り年上の方と一緒だからこそ知りえた世界ですから。
 ただ、SNSではちょっと書きづらい内容もあります。別にセンシティブだとか誹謗中傷を含む内容を含むだとか、そんなわけはないんですが、80年代礼賛な文章は私の(またXそのものの)世界観にそぐわない気がするので。それでも非常に素晴らしいものだったので、その点についてここでまとめてみたいと思います。
 
 仙台には「珈巣多夢」という喫茶店があります。「カスタム」と読みます。この時点で非常に80年代的というかそれ以前というか爆裂天使というか暴悪大笑面というか……でもそんな時としてバイオレンスな雰囲気ではありません。ひげ面で快活なマスターと優しい奥様がおいしいコーヒーを淹れてくださるお店です。今は2店舗あり定禅寺通のお店は息子さんが経営しておりますが、今回はその中心街から少し離れた柏木というところにあるお店です。こっちが創業者が経営しているお店です(それぞれ異なる営業方針でやっているのだとか)。
 かつての珈巣多夢は「仙台のトキワ荘」と言われるような活気のある場所だったといいます。店内に置かれた大学ノート「落書き帳」には店を訪れたお客さんがメッセージやマンガを書き入れ、それが何冊も積み重なっていくうちに、
 「これをそのまま捨ててしまうのは勿体ない」
 そう思ったマスターが手作りのミニコミ誌「ぴっと」として創刊。さらにそれが発展して「メビウス」という同人誌になり、全国から注文を受けるほどの人気になった……ということなんですね。今こうして書きながら、「それってすごいことじゃない!」と遅れて感動しています。
 今も実物は保管されています。今回はそれを特別に見せていただいたのですが、決してセンシティブな内容でもなく、オタク的な(楽屋オチ的な)内容でもない、ただただ純粋で上質な漫画ばかりでした。
 「同人誌とは本来このようなものだったのか」
 静かに、そして穏やかに楽しませていただきました。

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