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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
佐々成政という武将は「巨漢」で「豪放磊落」で「しゃれこうべで酒を飲む」「目やにのついた顔をさらしては武士の恥」「うおお信長様」……と、要するに花の慶次のイメージしかないわけですが、この人の辞世の句です。

この頃の 厄妄想を 入れ置きし 鉄鉢袋 今破るなり

この日(削除要<リンク9月6日>)以来、黒豹を読んだり餓狼伝を読んだりと、どうも意識が切れ切れになり、仕事上でも何かと失敗ばかり、キリキリと胃が痛くて何ともツラい日々だったのですが……今日は少しフラットなフィールなので、まともなことを書きます。

 私の厄妄想を入れ置きし鉄鉢袋は、思ったよりもまだ底がありそうです。破るのは当分先のことになりそうです。

 鉄鉢袋がどういうものなのか、浅学にして私は何ともわからないのですが、イメージとしてはドラえもんの「かんにんぶくろ」みたいなものでしょうか。本当に袋状なんですが腹が立った時にプーッと吹き込むと、その怒りが収まるというものなのですが、限度があるようで、あまり吹き込みすぎると「やぶれちゃう」のだそうです。

 正直なところ私も最近、何かと苛立つことが少なくないのですが、そんな時は次々に鉄鉢袋に入れていきます。そうすると当然、袋の中には様々なものが渦巻き、時々それがこぼれ落ちては、およそ思いつく様々なよくない感情が私を支配するのですが……

 悩まず、かといって、開き直らず。

 怖がらず、かといって虚勢を張らず。

 静かに向き合い、こぼれた厄妄想を拾い集め、鉄鉢袋にまた詰め込む。

 そうすると、誰が掃除してくれたわけでもないのですが、膨れ上がってはちきれそうになっていた袋の中身が消え、まだ余裕があることに気づきます。


 佐々成政の厄妄想は、当然、薄い生き方をする犬神などとは比べ物にならないほどのものであろうと察します。ゆえに「その時」までずっと溜め込み、やっと破って吐き出すことができたのでしょう。なんか漫画のイメージだと、入れる前に回りにぶちまけてそうな気もしますが、実際はそういうわけでもないのでしょう。

 かく言う犬神も、常々こういう生き方をできるほど、人間が成っていないのですが、できる時は、そうしたい。そう思って今日はこんなことを書きました。フラット・フィール。

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