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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。

 若林区卸町にあるギャラリーA8Tで開催されている「ヤングアート展」に行ってきました。
今回の展示については明確な目的があります。3月に個展を見に行き、「私はこの道を歩いて行こう」と勇気をもらった『さかいふうか』さんから案内DMを頂いたからです。さかいふうかさんとTOKIWA(旧:トキワ)さんが出展している。だったら行かない理由はない。そう言って……開場が12時からだったのでタナランでやっている別な個展を見て、それから東西線で大町西公園から卸町へ直行。初めて歩く街だけに少々迷いましたが、ようやくたどりついたのでした。
 このギャラリーA8Tというのはちょっと変わったところで……オフィスビルの一角を使ったギャラリーなんですね。だから入場する時にはインターホンをおして、係の人が呼びに来て、その上で入らなければならない。というか入り口には「予約が必要です」という看板が掲げられていて、まさかここまで来て門前払いか……ということは無いと思うんですが……ちょっとだけ心配になりました。結局そういうことはありませんでしたが。

 久しぶりに見たさかいふうかさんの絵は、やはり素敵な絵でした。
 個展で見た時の作品はパーソナルカラー? のピンクマゼンタの鮮やかさが印象に残っていますが、こちらは黄色がかった明るさがいいですね。ぽわんとした光に包み込まれるような印象です。また卒展や個展でも主役級の位置づけだった「かみさまのいないせかい」にも再会することができて……今日は在廊していない(Instagramで29日行きますとコメントしたらお仕事で在廊できないというお返事をいただきました)ですが、なに大丈夫です。しっかり私は感じ取りましたから。

 あとは立体作品もありましたね。……写真は残っていないんですが、確かメディアテークで見たような気がする……ということはやはり東北生活文化大学の卒展だったかな……そうだとすると、少なくとも3人は同大学の卒業生ということになりますね。やはりあそこはスゴイところなんだなあ。

 そして、私のもうひとりのお目当てがTOKIWAさんの絵です。
 私が現場にいて、この場にいないさかいふうかさんにお礼状と感想を伝える手紙を書いている時、絵の前でインタビューを受けている人がいて……
 「もしかして、TOKIWAさんかしら」
 そう直感しました。TOKIWAさんの絵の前で色々と自分の描き方(理念的なものなど)を説明しているのだからTOKIWAさんでしょう。そうか、さかいふうかさんはいないけど、TOKIWAさんはいたのか……!
 ただ、この時の私はちょっと自信喪失していました。ここに来る前の個展でも作家が在廊していたんですが、何となく話しかけそびれたというか……私が行く直前に来ていた人がいかにも美術作品見慣れてます的な人で、インプレッションを得意げに語ってそれに作家が受け答えしているのを見て、自分は同じように話が出来ない……また作家も私なんかに話し掛けてくれることもなく、そのまま静かに出てきてしまったという小さな失敗があったのですね。
 さかいふうかさんの時は1対1だったから、まだ話し掛けるチャンスもありましたが、今回は……
 「私なんかに、話し掛ける資格はない」
 だからこっそり作品の写真を撮って、後で自分なりに感想をまとめればいいかなと思っていたら、なんとTOKIWAさんの方から話し掛けてくださったんですね。
 やった! 嬉しい! これはもう行くしかない!
 そう思って一気に感情を爆発させ、頑張ってお話をしました。
 「あの!……私、胎に刺さったリボン展とか卒展とか全部見ていて!……もう、TOKIWAさんの名前があると見に行っていて!……それで、その……やっぱり感情が呼び起こされるというか! あの……」
 まあ、ひどいものでした。でも、私の熱意はちゃんとTOKIWAさんに伝わったみたいです。元々TOKIWAさんも下書きをせず感情のままに表現するというスタイルで作品を手掛けているそうで、「観た人の感情を引き出すような絵を描いている」ということですから、私なんかはそのど真ん中、真正面にクリーンヒットしちゃった人間なのかな。ともかく「いえ、そういうことじゃないんですけど!!!」ということはなさそうです。
 加えてお守りのように(または切り札のように)手にしていたさかいふうかさんのことや卒展の作品のことも話し、最後に一緒に写真を撮っていただきました。またInstagramの方もフォローバックしていただき……さかいふうかさんに続きTOKIWAさんともご縁ができました。望外の喜びです。これほどまでに素敵な出会いがあるとは思っていませんでした。
 そして改めて、
 「私はこれでいい」
 そう思いました。アートを見て感じる心。何がどうとかって解説はできないけど、ただ心が飛び跳ねたり穏やかになったり赤くなったり青くなったりする。そういう心の動きをできるだけ詳しく説明する。そういう見方でずっとここまで来たので、今後もそういう「心の動き」をスタイルとしてアートに向き合っていきたいと思います。
 TOKIWAさん、ありがとうございます! 今後も佐藤はTOKIWAさんのことを応援しております! さかいふうかさんも、今回はお会いできませんでしたが、また次の機会にお目にかかれれば幸いです。それまで私も生きていますから、どうぞお元気で! Salut !

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